2-19:学校とお昼ごはん その3
午後の授業が終わり、いよいよ下校というタイミングでワカニャが戻ってきた。
「マーガレットぉー。結局、他の魔法少女は見つからなかったー」
未だに魔法少女が何なのかよく分からないけれど、そもそもワカニャは私のために冥府から呼ばれた魂。
だから、私以外のために働く理由もないし、それに。
「そもそも、ワカニャの姿って私以外には見えないっぽいのに、どうやって探すつもりだったの?」
「えっ? 他に魔法少女がいるなら、マーガレットみたいに私の声が聞こえるはずだと思って、片っ端から話しかけてみたんだけど」
呆れた。
でも、これで私以外にはワカニャの姿は見えないし声も聞こえない事が確定したから、少なくとも今後トラブルになる事は無さそうだし、ちょっと安心かな。
見つかるといえば、そうだった!
いけないッ!
周りからは見えないはずのワカニャに話しかけているのを誰かに見られたら、また今朝みたいに変な目で見られちゃう!!
「もう下校時間だし、うちに帰るからね」
私は場所を少し移し、周りに誰もいない事を確認してから小声でワカニャにそう言った。
「はーい。ところで、今日のお昼はちゃんと食べる量を守っていて偉かったじゃん」
「当たり前じゃない。私が痩せる事に家の命運がかかっているんだから」
「大丈夫。この調子で適切な糖質摂取量の生活を続けていれば痩せるから」
そうでなきゃ困ります!
まあ、それはそれとして。
「見ていたの?」
「遠目からこっそり」
ワカニャったら、学校に来るなりどっか行っちゃったとは思っていたけれど、もしかして私に気を使ってあえて離れたところにいたのかな?
「ワカニャ、これからもよろしくね」
「もちろん! 私も魔法少女のマスコット妖精として、マーガレットが痩せられるように頑張るから」
だから、魔法少女って何?
って、もういっか。痩せられるなら。
まあ、実際こんな感じで二年間頑張ったところ、本当に痩せられたから驚きである。
一応、痩せるまでの間にはそれなりに色々あったけれど、それはまた別の機会。




