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2-18:学校とお昼ごはん その2

 学校での午前の授業が終わり、いよいよお昼ご飯の時間になった。

 確かに、この時間になるとお腹が空いて、早くお弁当に持ってきたサンドイッチを食べたくて仕方がない。

 けれど、何時もと比べて抗うのが苦しいほどの空腹ではない気はしている。


 それはそうと、ワカニャは結局戻ってこなかった。

 何処に行ったのかはわからないけれど、授業中に邪魔されたりしても困るし、学校が終わるまでに戻ってくればいっか。


 とにかく、今はお昼ご飯の時間だし早く食べよ食べよ。

 そう思い、私はランチボックスを開いてサンドイッチを取り出す。

 朝食でワカニャに言われた通り、まず野菜から。


「あれ? ピギーのそのサンドイッチ、まさか野菜?」


 私がサンドイッチを食べようとしたその時、クラスメイトにそう指摘される。


「えっ、そうだけど。どうかした?」

「だって、ピギー何時も野菜は嫌いだって食べていなかったし」


 確かに言われてみれば。

 私も野菜のサンドイッチなんて今まで学校で食べた事無かったから、指摘されるものわかる。

 痩せるためじゃなかったら、多分一生食べなかったと思うし。


「ええ、これも痩せるための我慢です」

「そうなの? よく分からないけど」


 実は私も詳しくは分かっていない。

 でも、これまでのワカニャの話からするに、食べるパンの量を減らせば痩せる。

 そして、パンを減らした分野菜を食べれば夕食の時間までお腹が空く事もないという事。


 これで本当に痩せられるのかは分からない。

 けれど、今朝の朝食でも野菜を食べたおかげなのか昼まであまりお腹は空かなかったし。

 だから、お昼も同じ様にすればお腹が空く事もないはず。


 とにかく、お腹空いたし早くたべよう。

 そう思い、私は野菜のサンドイッチを一口食べる。


 ううッ!

 やっぱりマヨネーズってちょっと苦手かも。

 今朝はワカニャの事があってダメだったけど、今度から作ってもらう時に私の分だけマヨネーズを抜いてもらおう。


 サンドイッチはレタスやトマトなんかの野菜と炒り卵が中心で、それらにマヨネーズが絡んでいる感じ。

 具材も卵よりハムとチーズを野菜に挟む感じの方が食べやすいかも。

 それなら、野菜もマヨネーズよりかは食べやすくなると思うし。


 自分なりに改善点を考えながら私は野菜のサンドイッチを食べる。

 ワカニャにはよく噛んで食べるように言われていたけど、マヨネーズがどうにも苦手だった私はハーブティーで流し込む感じで食べてしまった。

 でも、これを食べ終えれば次はお肉のサンドイッチが待っているし、我慢我慢。


 そうして、私は野菜のサンドイッチを食べ終え、いよいよ次は待ちかねたお肉のサンドイッチ。

 といっても、これで最後だから楽しみな気持ちよりも終わりだという惜しい気持ちが若干強くて複雑。

 だから、私は名残惜しむ様にお肉のサンドイッチをゆっくりと食べ始めた。


「えっ!? ピギー、まさかこれで最後なの?? これ、2個目だよね?」


 私が最後のサンドイッチを食べている最中に、クラスメイトが驚いた顔でそう言ってきた。


「ええ、これも痩せるためだから」

「マジで!? ほ、本気なんだね痩せるの」


 ええ、本気ですもの。

 今はまだ本気の理由を口外できないけれど、私が痩せる事にうちの命運がかかっている。

 本気になるのも当然。


 全ては第二王子との婚約のため。


 そう、この時の私はまだ知らない。

 私が太っている事を承知で第二王子が私との婚約を求めていた事を。

 だから、私は食べるパンの量を減らす事を我慢できたのであった。


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