2-16:ワカニャが来てから次の日の朝食 その5
サラダを食べ終える事で野菜を食べるというノルマを達成した私は、残りの料理に手を付ける。
とは言っても、残るは目玉焼きとベーコン、そしてクロワッサン4個。
「よく噛んで食べなきゃダメだよ。でないと満足感得られないし」
ワカニャにそう注意されたけれど、4個しか食べられない貴重なパンだし、言われるまでもなく惜しむように私はゆっくりとよく噛んで食べる。
何時もは食べたいだけ食べられるともっと雑に食べていたけれど、いざ制限されると雑に食べるのは勿体ない気がするし。
うーん。
何だか、何時もより美味しいかも。
食べる量に制限があるせいなのか、はたまた苦労して野菜を食べた後のせいなのか、今日の肉とパンは何時もより美味しい気がする。
だけど、そんな美味しい時間も長くは続かない。
食べ終えてしまった。
ゆっくりとよく噛み締めていたのに、朝食を食べ終えてしまった。
「はぁ……。食べ終わっちゃった」
「どう、マーガレット? お腹はふくれた?」
「確かにお腹は空いていないけれど、何となく食べ足りない感じはするかな? パン4個しか食べていないし」
「うーん、最初は習慣が抜けきらなくて食べ足りないって錯覚するかも。でも、すぐに慣れるから大丈夫」
慣れるって本当かなあ?
でも、とにかく痩せるためにはこの食生活を続けなきゃいけないし、何日か続けていれば分かるか。
それに、物足りないだけで今のところお腹が空いて仕方がないなんて事はないし。
とにかく、朝食を食べたばかりの今考えても仕方ない。
それよりも早く学校に行かなきゃ。
この先の事は、授業中にお腹が空いてから考える事にしよう。
「ワカニャ、支度したら学校に行くからね」
「そうだった。学校なんて久しぶりだからチョット楽しみ」
気楽だなあ。
でも、ワカニャのその口ぶりからして異世界にも学校ってあるんだ。
学校が久しぶりと言っていたけど、ワカニャって何歳くらいなんだろう?
って、そんな事を考えている暇は今は無いか。
さっさと支度して遅刻しないように学校に行かなきゃ!




