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2-9:ワカニャと出会って初日の夕食 その2

 ワカニャに食べる量を減らせと言われた。


 このままだと、食事の量が減らされちゃう!

 そんな事をしたら、きっと私お腹が空いて耐えられない!!

 家宝の秘術を使ってまで得た結論が食べる量を減らせだなんて、そんな残酷すぎる!


「なんで、なんでそんな酷い事を言うの!? 私、食べる事が大好きなのに食べる量を減らせだなんて」


 我が家に伝わる秘術も所詮こんなものか。

 元より、異世界の知識を得る秘術だって話だし、異世界の知識をもってしてもお腹を空かせるくらいに食事を抜かないと痩せるのは無理って事なのかな?

 あーあ。結局、食べないで痩せる方法は耐えられそうにないし、お父様には申し訳ないけど痩せるのは無理かなあ?


 私が痩せられそうに無い事に落胆していると、ワカニャは私にとって意外な事を答えた。


「ねえ、マーガレット。誰が食事量を減らせなんて言った?」

「へ?」

「私が言ったのは、糖質。あくまで糖質の多い食べ物の食べる量を減らせって事」


 そうなの?

 というか、そもそもトウシツって何なの?


「あの? そのトウシツってのがが高い食べ物って何?」

「パンにトウモロコシ、それに揚げ物の衣」

「げげッ!」


 それ、今日の夕食の殆どが食べられないじゃない。


「だったら、何なら大丈夫なの?」

「お肉やお魚は食べていいからね。極端に食べ過ぎるのもあんまり良くないけど。それと、マーガレットは野菜を食べな過ぎ。糖質の代わりに食物繊維をもっと取らなきゃ!」


 お野菜……。

 あんまり好きじゃないのだけど。


「とにかく、まず最初はパンの量を減らして、その分野菜の量を増やすところから始めましょう」

「お野菜、食べなきゃダメ?」

「食べる量、減らしたくないんだよね? 野菜を食べないとお腹空いちゃうよ」

「ううッ……」


 とりあえず、シェフにお野菜の料理を出してもらうように頼むしかないか。

 気は進まないけれど。


「それで、パンはどれくらいに減らせば」

「ロールパン3個までにしなさい。10個以上は流石に食べ過ぎ」

「失礼な! 9個までしか食べてません!」

「それでも多過ぎだよ!!」


 そんな、パンの量を3分の1にまで減らさなきゃいけないだなんて。

 それを補うためにどれだけ野菜を食べなきゃいけないの私?

 その辺りの事情も後でちゃんとシェフに話さないと。


「マーガレット。献立については後でちゃんと話し合いましょう」

「はい……。それはそうと、デザートはまだかしら?」

「まだ食べるの!? 言っておくけどデザートも糖質だからね!」

「えーッ!」


 先は厳しそうだと思いながら、私はこの日の夕食を終えた。

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