2-7:妖精ワカニャとの出会い その2
とりあえず、私は光の球の妖精に痩せる方法を教えてほしいと伝えた。
というか、そもそもこれ妖精なのかな?
多分、女神様から遣わされたって話からして、私が女神像に願った結果やって来た存在だとは思うのだけど。
「えっ、痩せる方法? ダイエットしたいって事だよね? マーガレット太っているし」
「そうなの。第二王子と婚約する事になってしまったばっかりに、遅くても二年後には痩せていないと」
「王子様と婚約!? ちょっと、すごいじゃないマーガレット!」
うーん。
やっぱり、王子との婚約って皆の憧れなのかなあ?
「それなら、何としても痩せなきゃだね! ダイエットのお手伝いとか魔法少女のマスコット妖精っぽい仕事じゃないけど」
「う、うん。とにかく私が痩せる方法を教えてちょうだい!」
こんなので、大丈夫なのかなあ?
それにしても、さっきから魔法少女とかマスコット妖精とか五月蠅いけど、何なの!?
確かに、私は土の精霊と契約して土魔法は使えるけど。
「あの、ところでその魔法少女って何?」
「魔法少女は貴女。そして、それをサポートする愛くるしい姿のモフモフが私」
「愛くるしい? でも、あなた光の球みたいな姿だけど」
「へ?」
愛くるしい姿のモフモフとか冗談でしょ?
そう思って返事をしたけれど、意外そうな反応。
まさか自分の姿に気付いていない?
「そこに、鏡あるけれど?」
私がそう言って鏡の方を指差すと、光の球は鏡の方に飛んで行った。
「な、何か思ってたのと違う姿だーーーッ!」
何か言っている事が変だと思ったら、やっぱり。
だんだん不安になってきた。
「と、とにかく私が痩せるのに協力してもらうからね」
「う、うん。魔法少女のサポートをするのが私の役目だから、それは任せて!」
だから、その魔法少女ってのは何なの!?
問い詰めようかと思ったけれど、さっきの外見の事といい色々と勘違いしているだけだと思うので、聞いても無駄な気がしてやめた。
それよりも、まずは今後の事を話そう。
そう思って、話す言葉を考え始めた時に、この光の球の存在に名前をまだ聞いていなかった事に気付く。
「ところで、あなた名前は? 呼び名が無いのは困るでしょ?」
「あっ、そっか。自己紹介がまだだった。私の名前はワカにゃ……ワカナ」
「ワカニャ=ワカナね」
「ち、違っ。今のは名前言おうとして噛んで──」
「よろしくね、ワカニャ!」
ワカニャ=ワカナって変わった名前だなあ。
でも、確か秘術の効果は「異世界の魂を呼び出す」だし、聞いた事がない名前でも不思議じゃないか。
「ワカニャ、早速だけど痩せるにはどうすればいいの?」
「うーん、そうね。太っている原因が分からない事には何とも。だから、まずはマーガレットの生活を、特に食事の内容を見せて」
す、鋭い。
確かに、痩せるために何かをするよりも、太っている原因を見つけて解決した方が合理的。
さっきまであんなだったから心配していたけど、ちゃんとしているじゃん。
「分かりました。それじゃあワカニャ、これから一日の間じっくり私の生活を観察して」
とりあえず、ワカニャに私の生活を見てもらい、ダメなところがあったら直すところから始めればいっか。
でも私、他の人たちとそんなに生活変わらないと思うんだけどなあ?




