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婚約破棄された伯爵令嬢が、王女の侍女になって王宮の食事改革を始めました  作者: 絵宮 芳緒
第三章 王女の食事改善

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第九話 料理の理由

カイルはしばらく器の中のスープを見つめていた。


やがて静かに口を開く。


「アルヴェルン嬢」


「なぜ、この食材の組み合わせを?」


リディアは一瞬だけ驚いたように目を瞬かせた。


だが、すぐに落ち着いた表情に戻る。


「殿下は体が冷えやすいご様子でしたので」


「体を温める生姜を使いました」


カイルは頷く。


「それは理解できます」


そして続けた。


「だが、この香草の配合が興味深い」


「香りが強すぎず、しかし後味が軽い」


「普通の料理人なら、ここまで計算しない」


リディアは少しだけ困ったように微笑んだ。


「……食事は体を整えるものだと、思っておりますので」


その言葉に、カイルの瞳がわずかに細められる。


(なるほど)


ただの料理ではない。


体調を考えた料理。


カイルは静かに呟いた。


「……面白い」


「理屈としては、非常に合理的だ」


カイルはもう一度、リディアを見る。


(ただの侍女ではないな)


その興味は、確かに深くなっていた。


その様子を見て、後ろでセドリックが小さく笑った。


「副料理長の勘は当たっていたようですね」


ベルナールは腕を組んだまま、静かに頷いた。

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