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ライラック  作者:


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5/9

練習


「ギ、ギルバート今日はいい天気ね」


「あぁ....生憎の雨だな」


ライラの部屋で扉越しにギルバートと会話をする。

ライラに手を繋いでもらいながら3人でまず会話を始めた。

今日はハルバートは所用で出かけているためこの3人で会話を試みた。

とりあえず顔は合わせず会話のみを...と思ったけれど、声を聞くだけで少しだけ震えている。

ライラが心配そうに私を見るので、大丈夫だと、ぎゅっと手を握り微笑んだ。


「私雨が好きだから、いい天気なのよ」

私は梅雨生まれで、雨が降る中生まれた。そして私が生まれた時に雨が止み、外には虹がかかったそうだ。


「お前が雨が好きなのは初めて知ったな」


大丈夫だと繰り返しながら毎日毎日ギルバートと扉越しで会話をした。


そして数日後、一人でいる部屋に扉越しでギルバートと会話をできるようになった。


「ギルバート、ありがとう」

「何が?」

「毎日毎日こんな相手させて...」

「バカだな、俺がお前と話したいんだから良いんだよ」


毎日毎日数時間、ほとんど変わらない私の状態の相手を続けさせられて、いつ治るかも分からない相手をさせている...。


「ギルバート...治るまでずっと付き合ってね...」

「お前が治るまでいつまででも付き合ってやるよ」

「...ありがと」

ドア越しに聞こえるギルバートの声が心地いいと少しだけ感じた気がした...。


私はギルバートに恋をしている。

多分ずっと昔から。気づいた時には好きだった。

身体がギルバートを拒絶したことで自分の気持ちに気づいてしまった。


___貴方に触れたいです。


必ず治してみせるから。

そしたらこの気持ちを伝えたい。

心の中で強く強く願った。

"どうか、治りますように"

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