拒絶
「なんだよ、アイリン来てたのかよ」
ハルバートの次はギルバートが部屋に入ってきた。
その瞬間、
ぶわっと嫌な汗と体が震え始めた。
呼吸も浅くなり、苦しくなった。
「ハッ....ヒゥッ....ハッ....」
胸元に手を当てしゃがみ込む。
涙がこぼれる。
「おいっ....!?」
ギルバートの驚く声が聞こえると共に、ライラが叫ぶ。
「ギルバート兄様出て!」
そう叫ばれたギルバートは驚いて部屋を出ていく。
ハルバートは私の視界からギルバートを見えないようにしてくれて、私を安心させるかのように背中をさすってくれた。
「ラ、イラごめん...やっちゃった....」
ギルバートが出ていってしばらくして落ち着いた。
ギルバートに酷いことをしてしまった。
「仕方ないことよ...でもどうしてハルバート兄様は平気なのかしら?」
何故...だろう。私にも分からない。
「ギルバートに手紙を書かせて」
謝らないと...
そう思って直ぐにライラから便箋を1枚貰いギルバートに謝罪の手紙を書いて、ギルバートに届けてもらった。
その手紙の返事はすぐ来た。
"お前が大丈夫ならいい"
その一言だけだった。
でもその一言だけで私は決めた。
「....私.....克服したい....」
ギルバートに手紙を書いた。
___それは、私が男性を見ても震えたりしないように克服の練習をお願いする手紙だ__
すぐに承諾の返事が来た。
それからしばらくの間アイバン伯爵家でお世話になることになった。
そしてギルバートと男性恐怖症の克服を始めることになった。




