13歳
平凡な日常が壊れたのは私が13歳のときだった。
「アイリン...僕と婚約してくれないか?」
通っている学園の同級生の男子生徒の告白を断った数日後、私は廊下をひとり歩いていたら勢い良く腕を引かれ、空き教室に引き込まれた。
そしてそのまま勢いよく転んで座り込んでしまう。その上に男子生徒は乗る。
「ひっ.....」
アイリンは恐怖で言葉が出ない。
「もう一度よく考えてくれないか?僕はこんなにも君を好きになってしまった。君を幸せにしてみせるから!君が他の男のものになるなんて許せないんだ....」
「...っ離してっ....いやっ」
座り込むアイリンの膝の上に膝立ちで乗って、押し倒そうとしてくるので、アイリンは腕で男子生徒の胸元を押し返すのに力が弱くて押し返せない。
どんどんと身体が倒れていくのを感じながらも必死に抵抗する。
「君が僕の告白を断って誰かのものになるくらいなら誰のものにもなれないように僕が君を壊す」
そう言うとアイリンの腕を掴み、上に持ち上げて押さえ込み、アイリンを押し倒した。
「きゃっ.....あっ....いやっ....やめて!お願い....やめて!」
首元に唇を寄せられ当たりそうな瞬間、顔を背け、ギュッと目を閉じた瞬間だった。
ガラッと扉が開いた音の後、すぐにドカッと音がして重かったはずの身体が軽くなり、ゆっくりと私は目を開けた。
目の前にはハルバートがいて、心配そうな瞳で私を見ていて、「大丈夫...?」戸惑いがちに差し出された手に私は縋り付き号泣した。
泣く私をハルバートは大丈夫...大丈夫...と優しく言ってくれていて、そしてそのハルバートの後ろでギルバートが私を襲った男子生徒を殴っていた。




