LOVE.3 ファンダム・サマ
シュタイン邸。
「き…の…ファン?」
妻ツヴァイが、明らかに不思議がる。
聞き慣れないワードだ。
〈機能戦士ファンダム〉とは。
島国の過去に、存在したロボットアニメシリーズ。
ちなみに、未来で、アニメ文化は目が悪くなるという理由で、滅んでいる。
滅んでいるのか。アニメ。
残念だ。
「ファンダム様は、すさまじくカッコいい御方なんです」
「凛々しくて、素敵なのよ」
アンドロイド二人組は、思いを馳せる。
陸戦型、迷彩ロボット。まあ、ロボットである。
足は、2足歩行。
走って、撃って、戦う。
AI戦士である。
「そのロボットが好きなのか」
問う。アイン。
「あの御方に、恋しないアンドロイドなんているのですか」
「ファンダム様、大好き」
恋するアンドロイド。
LOVE.3 ファンダム・サマ
アニメ。
目が悪くなることを理由に終了した。一部資料のみを残す一大エンターテイメント。
それが、この島国で、盛んだったらしい。
残されたのは、〈機能戦士ファンダム〉という。過去の島国で、人気のあったロボットアニメシリーズの一部の資料だけである。
アニメは、未来には、無い。
「この未来には、ファンダム様はいません」
「この未来には、ね」
「そろそろ、警察が来るでしょうね」
「そうね。姉さん」
「降伏しましょう」
「ええ」
「な、なあ」
いさぎよく、エアガンを降ろす二人。
アインとツヴァイ。マロン1号の手錠を外す。
ここまでのことをして、無事で済むワケが無い。
「お前たち、二人して、冷凍刑にされるんじゃないのか」
アインは、心配してしまう。
「ワタシたちに、戦う力は、ありません」
「ワタシたちは、冷凍刑にされて、永久に眠るの」
「何だと!」
怒りで、立ち上がるアイン。
「あきらめるなよ。俺が、お前たちを助ける」
「え?」
「何よ?」
「俺が、ファンダム様に会わせてやる方法を考える」
科学者アイン博士。
「約束だ。約束したからな」
強く、宣言する。
「何で、ワタシたちのために、人間の科学者が、そこまでしてくれるのですか?」
「ありえないわ」
「俺は、まだアンドロイドを作ったことがないが、自作した際は、幸せにしてあげたいと思っていたんだ」
アンドロイド作成。
それは、アイン博士にとって、目標。
いつか上手くできるようになりたいこと。
作ったアンドロイドは、皆んな幸せになって欲しい。
自分勝手に、そう思っていた。
そう思っている。
「お前たちは、俺が守るから」
「アイン博士。大丈夫ですかーー」
「反乱アンドロイドーー。降伏しろーー」
外から、警察の声がする。
その後、警察に降伏する。フランソワとスペイシー。
アインは、永久冷凍の刑だけは、止めてもらう。
冷凍刑は、犯罪を犯したアンドロイドに取られる。
重い罰則だ。
ラブ・メンテナンスに強く反発していたことを説明する。
人間嫌い。機械が好き。
説明する。
自分が何とかしたいと強く説明する。
「アンドロイドに惚れましたか?」
と、聞かれる。
妻の前。言いづらかった。
異性への恋ではなく。
子供への愛情に近いと説明した。
今日、妻と共に出会ったのだ。
妻との間の子供。愛娘だ。と、説明した。




