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第九話 成功…?

9話

「はぁ…」

先程よりも弾数が増え、速度も増した。正直避けるので精一杯だった。

こんな状況で本当に勝てるのか?と思ったがせつなは、考えるのをやめた。

実践をしてみればまた、新たな思案が浮かぶかもしれない。

そう思ったのだ。

その瞬間思いっ切り前進し、呪文を唱えた。

代表は一瞬動きが止まったが、すぐに防御魔法の発動体制に入った。

しかし、防御魔法は発動しなかった。いや、しないでよくなった。

「…またか」

魔法が発動しなかったのだ。

「猫騙しですか?」

にこやかに言ってきた一言に思わず腹が立つ。

だが、事実なのは否めないし、現実に向き合わなければならない。

前からはまた氷の礫が襲いかかってくる。そして、精神的にも魔法が使えないというのはかなりのダメージだった。

だが、絶対に諦めるわけにはいかないのだ。

もう一度あの防御魔法がくればこちらに勝機はある。が、奇跡に頼っていてばかりじゃ必ずいつか足元をすくわれる。

だから、再現可能な方法で勝利を勝ち取らないといけない。

それはあまりにも難しかった。数撃ちゃ当たると言っても何度も詠唱させる隙を与えるようなお人好しではないだろうから、数回が限界だ。

その一回でも発動し、威力が強ければ…勝ち目はある。

それこそ、あの時のような、入学試験の時のような威力が出れば。

やってみる価値はある。そうと決まれば、隙を見極めて詠唱をする。

覚悟は決まった。人に比べて、目は良いほうだと思うし、身体能力も高い方だと思う。

私にしかできない戦い方というのを今ここで編み出す!

「目が…」

代表が明らかに動揺していた。しかし私は高揚感のあまりそんな表情には気が付かなかった。

「いけっ!!」

私は目を見開いた。発動したのだ。魔法が。

魔法陣は先程の失敗からは考えられないほど、大きく、複数だった。

魔法陣からは、晴天に似合わないほど暗い炎が放たれ、それでいて太陽よりも眩い炎だった。

だが、肝心な方角がズレてしまった。あまりにも読みやすい単純な軌道だ。

恐らく避けられるだろう。避ける方向を予測してそこにもう一発放つか?

いや、成功する確率は低い。そんな事を考えていたときだ。

「ブワッ」と音を立てて、代表のケープが燃え始めた。

「勝負あり…かな?」

炎が肩を掠めたらしい。

代表は避けなかった…のか?いや、避けられなかった?そんなはずないだろう…

今度はこちらが混乱してしまった。

「代表!」

副代表が先程の険しい表情から一変し、焦りと不安が混じった表情で駆けてきた。

「なんで…」

代表はその先の言葉を察したようで、その言葉を制した。

そして、こちらに向き直って

「おめでとう。黙秘権獲得だね。ではもう学園に戻って頂いても大丈夫ですよ。」

と言ってきた。

切り替えが早いようで、先程までのことがなかったかのようなあまりにもにこやかな表情だった。

「ありがとうございました…」

なんだか釈然としないと思いつつこの人たちと対面するだけで今はもう、精神がすり減りそうだった。

遠くで学園のチャイムが鳴った。まずい…当初の目的を果たす時間が残り少なくなってしまった。私は急いで学園に戻った。


今回も読んでいただきありがとうございました!

今回はようやくバトルっぽいシーンを書くことができたかなと思います!

まだまだ荒いところもあると思いますが読んで頂ける方がいらしてとても嬉しいです!

今回は結構気合を入れて書いたので挿絵も入れようと思ってたんですが、入れ方がよく分からず入れれなくて悔しいです、、、、

事前に調べるべきでしたね()

挿絵が入れれるようになったら気合い入れて描かせていただこうと思います!!!

ちなみに、更新頻度は3日に1話くらいを目処にしようかなと思ってます!

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