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第六話 危険人物

6話

すぐに起き上がろうと思い身体を動かした瞬間「動くな。」と静かに制された。黄金色の瞳に睨まれ、金縛りにあっているかのようだった。

「何をしていた?新入生だろ?」正直に答えなければどうなるかは容易に想像できた。

「ただ魔導書を探していただけ。」できるだけ端的にしかし、正直に答えた。

「そうか、次に…」と言い掛け隣の子がそれを静止した。

「待って。急にそんな尋問されたら驚いちゃうよ?」張り詰めた空気に似合わない程柔らかい声だった。

しかし、その子ははっとした顔をし、すぐに口を閉じ「急にすみません。」と一言言うと後ろに下がってしまった。

すると、女の子が「おはよう。また会えたね。」とにこやかに話しかけてきた。まさかあんなに一瞬の出来事を覚えているなんてとかなり驚いた。

覚えていたのかと驚き思わず視線が泳いでしまう。

「おい。どこ見てるんだ。まだ話は終わってないぞ。」と後ろにいた奴に睨まれた。

「ごめんね困らせちゃって。実はね、こうく…副代表がこんなに語気が強いのはね、通報があったからなの。」

驚いた。私の知らない間に何故か大事になってしまっていたらしい。

「まぁ、けが人はいないみたいだし報告することは多分ないと思うんだけどね。」…報告?いやそれより副代表??なんだその役職は?

もしかして私はかなりの重役と対面しているのでは?という不安にかられ冷や汗をかいた。

副代表ということはその隣は恐らく代表だろう。

こんな小柄で威厳もない子が?と思わず拍子抜けしてしまった。しかし油断は禁物だ。

「あの、用事が済んだならもう私は行ってもいいですか?」恐る恐る聞いてみると、「だめだ。」と後ろから即答されてしまった。

「お前には聞かないといけないことが山程あるんだからな。今すぐ生徒会室に来てもらいたいんだが。」とのことだ。全く持って意味がわからない。と一人困惑していた。それが顔に出ていたのかすぐにフォローを代表と思わしき子がしてくれた。「えっとね説明が難しいかもしれないんだけど。倒れてしまった経緯となんで早く来ちゃったか教えてもらいたいの。」あまりにも難しいことを問われてしまいその場から動けずにいた。顔をあげたが目を合わせず、「説明したくないです。」と一言言ってみた。「だめだ。」またも即答だ。「大体貴方達なんなんですか?私がなんで貴方方に言わないといけないんですか?」思わず本音が漏れてしまった。

後ろの奴が私の発言に怪訝な表情をし、すぐに言い返そうとしたがそれよりも早く声が聞こえた。

「そうだよね。急に言われて驚くよね。自己紹介します。私は2年生生徒会代表のあいりです。」と。私の予想外であろう発言に驚くことなく、なだめるような優しい声でさらっとすごいことを言った。

生徒会!?生徒会がどのようなことをしているのかなんて入学したばかりで全く分からないが、その称号だけで異質さが分かる。関わってはいけないと本能が告げていた。

そんな存在が目の前にいると知り、状況がやっと飲み込めてきた気がした。一言で言うならば「絶体絶命」ということだろう。

私が俯き、絶望していると「俺はその副代表だ。話が飲み込めたみたいだな?ならついてきてもらおう。」と私にさらに追い打ちをかけるかのように言ってきた。

逃げるか?一瞬そう思ったがすぐに無理だと悟った。だから、従う”ふり”をした。

「分かりました。どのくらいかかりますか?私には時間がないんです。」

こちらが素直に応じれば自然と相手に隙は生まれるはずだ。そこを狙う。

「答える義理はない。正直に話せばすぐに終わる。」と言ったが、その直後目つきが急に鋭くなった。「だが、嘘をつけばどうなるか保証できない。また、逃げれば即拘束だ。分かったな?」まるで心が見透かされているみたいだった。釘を差されてしまった。空気が重く沈んでいる。互いに目を離さない。

威圧感に押しつぶされてしまいそうだ。

「そんな高圧的にならなくても、、この子は応じてくれてるんだから。」

庇ってくれているのか、逃げ道を塞ぎに来ているのか分からないが、代表と呼ばれる人がその場の空気を鎮めてくれた。

「はーい。そこまでにしてね。」と私と奴を交互に見て「握って。」と真っ白で華奢な手を差し出してきた。

「何をするんですか?」と警戒し、手を引っ込めて聞いた。

「瞬間移動だよ?はい。握って?」とにこやかに言ってきた。

敵意はないと自分の勘を信じ、手を握った。

足元が光り、辺りに風が集まって来た。瞬きする間に場所が変わっていた。時計の音が嫌によく響く。まるでこちらを焦らせるようだった。

「ここは…?」すぐに手を離し、距離を保ちつつ聞いてみた。

「ここはね生徒会室だよ。」と真ん中にあるいかにも偉そうな人が座る席に腰掛けながら言ってきた。

確かに雰囲気が異様な気がした。図書室と変わらないほどの本の量に、やけにお洒落な内装。

なるほど、最初から逃げ道なんてないのか、と妙に納得しつつ自分の置かれた状況を理解し、冷や汗をかいた。

その後ろで「そして、今から尋問を開始する。」と冷たい声で副代表が言い放った。


初投稿してから何名読んでくださってるかなと思い見てみたのですが、「アクセス数」が表示されるだけで何名の方がどこまで読んでくださっているか分からない仕様なんですね、

ちなみに、容姿の情報を想像しやすいように入れてはいるんですが、分かりにくいですかね?

挿絵を描けるほどの画力がないため文だけの説明になってしまって申し訳ないなと思います、、

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