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第十話 余韻

10話


図書室に戻ろうとしたときだった。

「あら?図書室にいないと思ったらどこに行ってたの?」

れいなだった。最悪だ。今一番会いたくない相手だった。

「どこでも良いでしょ…」

「素っ気ないじゃない。傷つくな〜」

と心にもないことを言ってきたが、私には今れいなに構っている暇はないのだ。

れいなの横をそのまま素通りし、魔導書を手に取る。

先程魔法使えてから、今ならなんでもできる。そんな気がしたからだ。

しかし、魔導書の内容は思っていたよりも難しくなかなかに理解しがたい内容だった。

「無視するの〜?」

先程と変わらない口ぶりだったが、明らかに不機嫌そうな声色だった。

一瞥してみると、こちらを睨んでいた。

「…今構ってる暇はないの。」

無視するのがなんだか申し訳なく思えたので、一応返事をしといた。

だが、思っていた反応と違った。

「そ〜お?」

一気に口調が変わった。嫌な予感しかしない。

「なんかあったんだ?なにがあったの??」

興味津々に聞いてきたがこちらとしては答える義理はない。

しかし、この調子がずっと続くと余計邪魔だ。

「代表と戦って勝ったの。」

静かな図書室に私の声だけが響いた。

…おかしい。何も反応がない。れいなを見てみると、ポカンとした顔をしていた。

静かになった…のか?私は構わず魔導書の内容を熟読していた。

その時だった。

「はぁ!?」

先程よりも大きな声が響いた。その直後れいなは少し考えているようにも見えた。

「うるさい。」

「何?冗談言ってるの?」

れいなは私が思っていたよりも面白い反応をした。

大袈裟なのか、私のことを舐めていたのか分からないが反応が癪に障る。

「あの人に?勝ったの?無理でしょ?あぁ!もしかして手加減されたんじゃない?」

図星だった。代表のあの表情、切り替えの早さ、本気ではなかったことなど明白だろう。

確かに先程の勝負に違和感はあった。

しかし、勝負では勝ったというのは事実だと思う。

「まぁそんなとこだろうけど…?」

認めたくないが、事実は事実だ。認めたところでまたれいなの笑い声が聞こえてきた。

「なによ手加減されてたんだったら勝てたとは言えないでしょ?」

ニヤニヤして言ってみせた。事実だがムカつく。

この調子でれいなと話していたら埒が明かない。

自分の調べたいことが疎かになってしまっては本末転倒だ。

先程のように無視を決め込んだ。

するとれいなは意外にも静かになった。が、こちらの隣りに座り別の魔導書を手に取り読み始めた。

私が読んでいる魔導書と似たような内容なのだろうか。私はまだ魔法のことを知らないし、魔導書に書いてある専門用語らしきものも読めずに苦戦していた。

しかし、れいなはスラスラと読んでいた。やはり元の知識量が違うのだろうか。

何分か経過したときだった、れいなが徐ろに立ち上がるとこちらを一瞥し詠唱を始めた。

「なに…?」

驚くのも無理はないなぜならこちらに向けて魔法を放とうとしていたからだ。

避けようと思ったときにはもう遅かった。しかし、攻撃魔法ではなかったらしく全く痛くなかったし、変わったところはないように思えた。

私の体に光の粒子が纏わりついていた点を除いてはだが。

「なにこれ…?なにしたの?」

れいなを睨みつけ強めの口調で言い放った。

それなのにれいなは何も言わずただ微笑するだけだった。


ちまちま何回かに分けて書いたので少し読みにくいかもしれません。すみません。

最近は9話で燃え尽きてしまって頑張ろうと思ってもなかなか書けなくなってしまいました。

ですが、絶対完結まで持っていくつもりですので頑張ろうと思いますね!

あとは一話ごとの文字数が減ってきているような気がしますが、重要なのはないようだと思うので()

ちなみに書く気力がないだけで最終目標や第二章?みたいなとこまで構想できているのでこれからも是非読んでいただけたら嬉しいです!

あとは、投稿頻度を前回決めたかと思いますが早速守れないかもしれません、、、

そこは大目に見ていただけたらなと思います!


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