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爆炎のサガ  作者: 大和奏時
愛と情念の館

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カプラー型エンジン

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

 時刻《じこく》は、軍神《ぐんしん》ガンヒルドが、降臨《こうりん》した日《ひ》の午後《ごご》です。



 朝《あさ》からの『性《せい》教育《きょういく》の会《かい》』は、午前《ごぜん》中《ちゅう》の『模型《もけい》と裸女《らじょ》による演習《えんしゅう》』と打《う》って変《か》わり、午後からは、教科書《きょうかしょ》による学習《がくしゅう》となりました。

 理由《りゆう》は、サガ(裸体《ヌード》モデル)の怒《いか》りが、頂点《ちょうてん》に達《たっ》したからです。


「バカとアホこそ、基礎《きそ》を学《まな》べ!」

 ――剣舞士《ソードダンサー》サガの言葉《ことば》


 それはさておき、原因《げんいん》は、講師《こうし》の聖《せい》騎士《きし》アリスが調子《ちょうし》に乗《の》って、件《くだん》の演習を『模型と裸女との淫猥《いんわい》合体《がったい》レベル』なんかで強行《きょうこう》したからです。

 しかも、アリスは、たとえサガが恥《は》じらい泣《な》いても‥‥逝《い》き辱《はじ》を晒《さら》しても、ひたすら幸《しあわ》せそうに続《つづ》けました。


 おかげで、今《いま》は、こうして、みんなで教科書学習です。



 ところが、最初《さいしょ》は、みんなで、大人《おとな》しく教科書を読《よ》んでいましたが、小一《こいち》時間《じかん》も経《た》たず、雰囲気《ふんいき》が、静寂《せいじゃく》から不《ふ》真面目《まじめ》へと変わりました。

 戦士《せんし》カルロは、断言《だんげん》します。


「カプラー型《がた》とは、理想《りそう》的《てき》な名器《めいき》の形状《けいじょう》!」

「男性《だんせい》とだけではなく、女性《じょせい》との場合《ばあい》にも理想の形《かたち》!」


 カルロの後《あと》に、聖騎士アリスが、そう続けました。

 魔道士《まどうし》ハインツも、真剣《しんけん》に語《かた》ります。


「カプラー型の女性周辺(しゅうへん)では、男性の魔力《まりょく》回復《かいふく》速度《スピード》までもが上昇《じょうしょう》します」

「けど、この形には、見《み》覚《おぼ》えあるよね?」


 野戦士《レンジャー》ルイが、そう言《い》って、余計《よけい》な疑問《ぎもん》を、場《ば》に投《な》げ掛《か》けました。

 サガが、恥じらいと共《とも》に、怒《ど》鳴《な》ります。



「どうせ、わたしの股間《こかん》の形ですよ!」



 怒鳴った後で、サガは、泣き崩《くず》れてしまいました。

 けれども、聖霊《せいれい》で執事《しつじ》のエドウィンが、平然《へいぜん》と宣《のたま》います。


「カプラー型の女性は、希少《レア》性的《セックス》技巧《スキル》『カプラー型エンジン』を得《え》ているはず。

 どれどれ、鑑定《かんてい》‥‥サガさまの技巧《ぎこう》ランクは、無駄《むだ》に特級《とっきゅう》ですな!」


 エドウィンの鑑定結果(けっか)で、サガの大《おお》泣きが、より激《はげ》しくなりました。

 しかも、サガは、今まで、みんなに、散々(さんざん)、生《なま》の股間を見《み》られているので、羞恥《しゅうち》心《しん》の逃《に》げ場が何処《どこ》にも在《あ》りません。



 さて、それはそうと、サガと『カルロ、ルイ、ハインツ』たちが出《で》会《あ》って、まだ三日《みっか》ほどしか経っていません。そこで、夕方《ゆうがた》からは、親睦《しんぼく》会が開《ひら》かれました。


 斯《か》くして、大広間(ひろま)のテーブルには、立食《りっしょく》向《む》けの御《ご》馳走《ちそう》が並《なら》んでいます。

 それに、昼間《ひるま》は、泣いていたサガも、意気《いき》揚々(ようよう)としていました。サガは、こういった催《もよお》しが、大《だい》好《す》きなのです。


「もう一杯《いっぱい》、おかわり‥‥ZzZz‥‥」


 ちなみに、聖騎士アリスは、ワイン一杯で沈黙《ちんもく》しました。そのため、今は、椅子《いす》に座《すわ》って熟睡《じゅくすい》しています。

 ただし、アリスの顔《かお》には、サガによって『らくがき』がされていました。サガによれば、昼間の仕《し》返《かえ》しだそうです。


「Zz‥‥酒《さけ》は人生《じんせい》‥‥Zzz‥‥」


 さておき、時間が経つにつれて、楽《たの》しい歓《よろこ》びが、盛《も》り上《あ》がって行きます。その上《うえ》、時々(ときどき)、上機嫌《じょうきげん》のサガが、ポールダンスを、セクシーに演技《えんぎ》します。


 しかも、ポールダンスでは、サガが、お人《ひと》好《よ》しにも、恥じらいを捨《す》てて、サービス精神《せいしん》を旺盛《おうせい》にしました。

 それでも、男《おとこ》たちは、サガのセクシーさよりも、サガの優《やさ》しさの方《ほう》へと、心《こころ》を奪《うば》われて行《ゆ》きます。



 やがて、サガは、ポールダンス演技を終《お》えると、取《とり》敢《あ》えずパンティーだけを履《は》いてから、裸足《はだし》のまま戦士カルロの方に行き、気《き》になったことを問《と》い掛けます。


「ところで、真正《しんせい》技巧『永遠の生命(エターナルライフ)』って、発現《はつげん》した?」

「いや、予兆《よちょう》すら無《な》いけどな」


 カルロが、サガの表情《ひょうじょう》を見て『お前《まえ》もか?』という顔をしています。

 そこで、魔道士ハインツが述《の》べます。


「あれは、勇者《ゆうしゃ》や大《だい》賢者《けんじゃ》とか、スキルの宝庫《ほうこ》のような人物《じんぶつ》でなければ、やはり、発現などしないのでは?」


「そうだよ、なんたって、神《かみ》さまのスキルだから」


 そう言って、野《や》戦士《せんし》ルイが、ハインツに賛同《さんどう》しました。

 しばらく、サガは、腕《うで》組《ぐ》みして、考《かんが》えていましたが、思《おも》い出《だ》したかのように、服《ふく》を置《お》いてある場所《ばしょ》まで戻《もど》って行きました。



 ともあれ、親睦会は、みんなで、楽しく幸せに、続いて行きます。

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

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