↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
爆炎のサガ  作者: 大和奏時
愛と情念の館

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/79

運命から愛される資格

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

 時刻《じこく》は、夜《よる》の11時《じ》を過《す》ぎましたが、いまだに、親睦《しんぼく》会《かい》は続いていました。



 おまけに、呆《あき》れることに、今《いま》も、聖《せい》騎士《きし》アリスは熟睡《じゅくすい》しています。しかも、剣舞士《ソードダンサー》サガが、またもや、気《き》づかい脱衣《だつい》です。

 突然《とつぜん》、野戦士《レンジャー》ルイが、思《おも》い付《つ》きで、重大《じゅうだい》なことを発言《はつげん》します。


「サガの呪《のろ》いだけど‥‥軍神《ぐんしん》ガンヒルド様《さま》だったら、解《と》けると思《おも》うけど?」


 ルイの発言は、自明《じめい》の理《り》です。皆《みな》、驚《おどろ》きながら‥‥歓喜《かんき》して行《ゆ》きます。

 ちなみに、サガの呪いとは、職業《ジョブ》クラスを『娼婦《しょうふ》』のみしか選《えら》べないという、きわめて質《たち》が悪《わる》い『永劫《えいごう》の呪縛《じゅばく》』の事《こと》です。


 すると、スマートシステム(ステータス表示《ひょうじ》とかの仕組《しくみ》)により、軍神ガンヒルド(女神《めがみ》)から通信《つうしん》が入《はい》りました。空中《くうちゅう》で、通信ウィンドウが開《ひら》き、そこには、勇美《ゆうび》なるガンヒルドの姿《すがた》があります。


『丁度《ちょうど》、ここの様子《ようす》を見《み》ていた。

 サガの呪いのことだが‥‥それは、上級《じょうきゅう》神《しん》ブライトの御業《みわざ》だ。

 ブライト、もしくは、特級《とっきゅう》神にしか解くことが出来《でき》ない』


 その発言によって、サガの表情《ひょうじょう》に、はっきりと、落胆《らくたん》が浮《う》かんでも、ガンヒルドは、説明《せつめい》を続《つづ》けます。


『その上《うえ》、光神《こうしん》ブライトは、エルフ族《ぞく》の主神《しゅしん》である。

 ――故《ゆえ》に、エルフの禁忌《きんき》を破《やぶ》った者《もの》を、決《けっ》して許《ゆる》さないと断言《だんげん》している。

 しかも、我《われ》は、中級《ちゅうきゅう》神で、上級神の御業を取《と》り消《け》せない』


 ガンヒルドの真相《しんそう》説明により、皆の表情が暗《くら》くなります。

 ところが、代《か》わりに、軍神は、希望《きぼう》の言葉《ことば》をもたらします。


『ならば、特級神‥‥運命《うんめい》の女神フェイトに、愛《あい》されれば良《よ》い!』


 それは、思いにも掛《か》けない言葉だったので、皆が困惑《こんわく》しています。それでも、ガンヒルドは、笑《え》みを浮かべながら続けます。


『さて、ここからが重要《じゅうよう》だが‥‥個人《こじん》ステータスの幸運《こううん》があるだろう?

 ――それこそが、運命から愛される目安《めやす》なのだ。

 そのため、幸運が、100万《まん》もあれば、呪いなど余裕《よゆう》で解ける。

 まずは、幸運値(ち)1000を目《め》指《ざ》せ!』


 これは、どう考《かんが》えても、無茶《むちゃ》苦茶《くちゃ》な値《あたい》です。何故《なぜ》なら、常人《じょうじん》の幸運値は、二桁《ふたけた》程度《ていど》だからです。

 けれども、ぼそりと、サガ(異《い》世界《せかい》転生《てんせい》者《しゃ》)が呟《つぶや》きます。



「わたし、幸運が、257しか無《な》い‥‥」



 その言葉で、皆の表情に、希望《きぼう》が灯《とも》りました。理由《りゆう》は、サガの幸運が、既《すで》に凄《すさ》まじく、高《たか》い値だからです。

 また、今度《こんど》は、ガンヒルドが、アドバイスを始《はじ》めます。


『一般《いっぱん》技巧《スキル》「危機《きき》管理《かんり》」と「危機対応(たいおう)」を鍛《きた》えると良《よ》い!

 ――どちらも、幸運値を、大幅《おおはば》上昇《じょうしょう》させる。

 また、2種類《しゅるい》とも、特級職(しょく)‥‥勇者《ゆうしゃ》や大《だい》賢者《けんじゃ》の「隠《かく》れ必須《ひっす》条件《じょうけん》」でもある。

 これらを、凡人《ぼんじん》は、見《み》向《む》きもしないが、実《じつ》は、大変《たいへん》重要《じゅうよう》な技巧《ぎこう》なのだ』


 それを聞《き》いて、皆は、喜《よろこ》びます。

 程《ほど》無《な》く、ガンヒルドが、満足《まんぞく》気《げ》に告《つ》げます。


『では、さらばだ』


 別《わか》れの言葉と共《とも》に、ガンヒルドからの通信が終了《しゅうりょう》しました。

 やがて、誰《だれ》からともなく、呟きます。


「‥‥だったら、幸運を上《あ》げるには、冒険《ぼうけん》が一番《いちばん》!」


 もちろん、誰もが、そう考えています。

 その後《ご》、親睦会は、大《おお》いに盛《も》り上がります。それも、夜明《よあけ》けまで、続きそうな雰囲気《ふんいき》です。こうして、サガたちの目標《もくひょう》が決《き》まりました。



 ――目《め》指《ざ》すは、冒険なのです!

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。