ハッピーエンド
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦2200年6月15日(日)レーヌの街の大教会――
昨日、パスカル女伯爵(19才)が、叔父ボドワン(29才)を、説得し続け‥‥本日、めでたく、二人は、政略まがいの『結婚式』を挙げています。
尚、このウディノ帝国では、庶民の近親婚は、絶対に成立しませんが、皇侯貴族による結婚は、例え実の親子同士であっても成立可能です。
さておき、この結婚で、ボドワンは、愛情ゆえの『至福の笑み』を浮かべ、パスカルの方は、己が才覚からの『勝気な笑み』を浮かべていました。
同じ笑みでも、何処かが微妙に違っています。
ちなみに、この結婚式には、領外の貴族による参列がありません。何故なら、昨日、決まったばかりの挙式だからです。
ただし、貴族ではありませんが、元気になったサガと、復活したアイが参列しています。それと、カルロ、ルイ、ハインツ、ダントリク商会長ジャンヌや、盗賊ギルド若頭補佐ロベールも参列していました。
ところで、昨日、隣りのクレジットワース王国『ヨルダン男爵領』のゴブリン騒動の首謀者が、やっと判明しました。
なんと、それは、生前のマルタン(ジャンヌの実父)です。
理由は、交易品の相場を、操作するためでした。
まさに、マルタンの死は、天罰だったのですが‥‥とばっちりで、輪姦されて処女を失い『妊娠出産する羽目にまで陥った』ジャンヌにとっては、質の悪い災難以外の何物でもありませんでした。
ですが、ジャンヌは、乳児マルタン(転生者)を恨むどころか、我が子として愛しています。当然、我が子『乳児カミーユ』(転生者)についても同じです。
けれども、ジャンヌの子供は、マルタンもカミーユも、意外なほど悪党なので、先が思いやられます。
やがて、結婚式が終わり、パスカルが参列者へと、花束を投げました。
その花束を、受け取ったのは、ジャンヌです。
花束を手にして、嬉しそうにするジャンヌを、若頭補佐役ロベールが見惚れていました。もちろん、現在、ジャンヌに、想い人など居ません。
それで、翌日、パスカルとボドワンは、幸せそうに朝食を摂っています。
そもそも、意外と気が合う二人が、誤解を乗り越え、さらには、初夜も済ませて、男女の関係になったのです。
おまけに、ボドワンの遺伝子は、パスカルの遺伝子と、健全にマッチングするように書き換えられています。
もはや、二人で子供を作っても、まったく、問題が無いのです。
そして、今、二人は、未来について、楽しそうに語り合っています。
きっと、二人の人生は、上手く行きます。
こうして、パスカルとボドワンの夫婦関係が、幸せに成立しました。
その頃、サガたちも、将来について、楽しく語り合っていました。
剣舞士サガが、戦士カルロ、野戦士ルイ、魔道士ハインツに言います。
「わたしたち、これからも、ずっと幸せでいようね!」
「そうだな」「もちろん」「当然です」
まさに、サガと、3人の想いは、同じです。
これからも、必ず、絶対、末永く、楽しい幸せが続くはずです。
そうして、時は、未来へと、果てしなく流れて行きます。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




