解:2名で戦い1名の犠牲を1名が蘇生
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦6月13日(金)ルヴォア伯爵城『謁見の間』AM11:55――
玉座には、深紅の瞳と、銀色の長髪に牡牛の角、緋色のドレスに漆黒の翼という、如何にも魔王という感じの『絶世の美女』アブリールが座しています。
しかも、謁見の間には、すでに、魔王に敗北した『冒険者の類』の遺品や遺骸が、散乱していました。
この修羅場に、さっそうと、パワード官能ヒロイン達が見参します。
それこそが、爆炎の『サガとアイ』です。
二人は、魔王の方へと、歩みを進めます。
すると、魔王が、ゆっくりと立ち上がりながら、宣告します。
「7組目の痴れ者どもか‥‥弱いくせに、やたらと噛みつく‥‥
――馬鹿な犬でも、しつけ位は、弁えているぞ。
いいだろう、己が弱いことを、自慢したいのだろう?
だったら、殴ってやるから、かかって来い!」
こうして、魔王と爆炎コンビが、対峙しました。
しかし、すぐさま、サガの左手とアイの右手が繋がれ、サガとアイは、必殺技の体勢を取ります。
「夢にて心を騙さず、愛を以って言葉を偽らず」
「カウントダウン、5、4、3‥‥」
「ときめき宿し、きらめけ爆炎」
「2、1‥‥」
「「ダイナマイト・フィンガァーッ!」」
サガの右手と、アイの左手で、凝縮されたマナ(ナノマシン)が、灼熱の螺旋を描いて放出されました。
ところが、魔王の側は、片手で、灼熱をブロックします。煌々とした『灼熱の塊』が、魔王の手の平で滞留しています。
「ほう、だが、これしき‥‥」
「ダイナマイト・インパクトォーッ!」
突然、アイの飛蹴りが、先の『灼熱の塊』と重なり、ダブル『ダイナマイト・フィンガー』の威力を、魔王の胸元に捻じ込みました。
「ぐっ、ぐうう‥‥」
「自己犠牲爆滅!」
自爆したアイから、溢れ出した爆炎が、魔王の身体を焼き尽くしました。
しばらくして、火炎の噴流が治まった時‥‥爆炎のアイと魔王アブリールは、消滅していました。
けれども、すぐに、サガは、復活アイテムを使い、アイを、この場で瞬時に、リスポーン復活させます。
サガが、語りながら叫びます。
「たとえ、勝利の確率が、2%未満でも‥‥
足りない数字を、知恵と度胸で補えば、絶対勝率100%だーっ!」
語り叫びながら、サガは、再び、アイと手を繋ぎました。途端に、サガとアイの全身が、炎に包まれます。
一方、なんと、目前では、魔王が、艶めかしい裸足全裸で、再臨しました。
次には、裸のままの魔王アブリールが、二人の敗北を予告します。
同時に、勝利を賭して、サガとアイが叫びます。
「驚かされたが、ここまでだ!」
「「ダイナマイト・フェニックス!」」
燃え盛る『サガとアイ』の身体が重なり、炎の鳥『葬送の不死鳥』と化しました。しかも、不死鳥は、羽ばたきながら、魔王の裸身に体当たりします。
これに、魔王が、断末魔を上げます。
「馬鹿なぁーっ!」
魔王アブリールは、燃え尽きながら、消滅しました。
その後、サガとアイは、実体化しますが、根幹エネルギーの枯渇で、床に膝を突いて項垂れています。
やがて、サガとアイの四肢が、砕けながら崩壊し、サイバーゴーグルも、粒子と化して消滅‥‥同時に『ひかり効果』も、薄れながら消え去ります。
もはや、二人とも、腕脚を失い『頭と胴体だけの』艶めかしいばかりの『哀れなほど無力な裸体』でしかありません。
ですが、まだ、二人の下腹部には、予備システムアイコン‥‥サガには『純潔紋』が、アイには『淫紋』が、どうにか残されています。
アイが、サガに告げます。
「あなたを‥‥彩香博士の許に、転送します」
この直後、サガの裸体は『別の場所に転送』されて消えますが、引き換えに、アイの方は、予備システム『淫紋』までもが失われました。
そのため、アイは、裸体すらも、灰塵と化しながら損壊して、消滅します。
魔王アブリールは、滅び去り‥‥辛うじて、爆炎のサガが、勝利しました。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




