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爆炎のサガ  作者: 大和奏時
勝利の命題{1×1=2-1=1+0}

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75/79

正義の確率

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

 西暦《せいれき》2200年《ねん》6月《がつ》13日《にち》(金《きん》)レーヌの街《まち》『盗賊《とうぞく》ギルド』秘密《ひみつ》地下《ちか》室《しつ》――



 サガたちは、ここで、侍女《メイド》アイの帰《かえ》りを、待《ま》っていました。


 現在《げんざい》、侍女《じじょ》アイ(バイオAI(エーアイ)ハイエルフ型《がた》)は、正義《せいぎ》の使者《ししゃ》として、偽《いつわ》りの伯爵《はくしゃく》ボドワンを脅迫《きょうはく》し、奴《やつ》が退位《たいい》することを迫《せま》りに行《い》っています。

 無論《むろん》、上《う》手《ま》くゆく筈《はず》などありませんが、あくまで、単《たん》なる宣戦《せんせん》布告《ふこく》です。


 ところが、AM11:00に、厄災《やくさい》が起《お》こりました。

 いきなりにも、禍々(まがまが)しい思念《しねん》波《は》が、レーヌの街を襲《おそ》います。


『我《われ》は、偉大《いだい》なる神《かみ》トリックスターに、独裁《どくさい》者《しゃ》である事《こと》を認《みと》められた存在《そんざい》‥‥

 ――世界《せかい》の王《おう》アブリール(AbReal)である。

 愚《おろ》かな豚《ぶた》である万民《ばんみん》どもよ、我を、平伏《へいふく》して崇《あが》めよ!

 さもなくば、滅《ほろ》び、あるのみ』


「なっ、なななな、なんで、魔王《まおう》が復活《ふっかつ》したぁーっ!」


 若頭補佐《わかがしらほさ》役《やく》ロベールが、そう絶叫《ぜっきょう》しました。一同《いちどう》に、緊張《きんちょう》が奔《はし》ります。

 実《じつ》は、偽《にせ》伯爵ボドワンの居城《きょじょう》の地下には、魔王が封印《ふういん》されていたのです。



 しばらくすると、侍女アイが、帰還《きかん》‥‥リスポーン復活《ふっかつ》しました。

 アイが、剣舞士《ソードダンサー》サガ(ハイエルフ女性《じょせい》)に述《の》べます。


「申《もう》し訳《わけ》ありません。『爆炎のアイ(ダイナマイトAI)』に変身《へんしん》しても、魔王に敗北《はいぼく》しました。

 ――魔王には、必殺《ひっさつ》技《わざ》『ダイナマイト・フィンガー』が通用《つうよう》しませんでした。

 ただし、勝算《しょうさん》はあります。

 それは、サガ様《さま》こと『爆炎のサガ(ダイナマイト・サガ)』との共闘《きょうとう》です」


「いきなりで、ちんぷんカンプン‥‥だよ」


 アイの言葉《ことば》に、サガが、難色《なんしょく》を示《しめ》しました。

 そこで、アイは、サガを説得《せっとく》します。


「二人《ふたり》同時《どうじ》の『ダイナマイト・フィンガー』後《ご》に、私の『自己《じこ》犠牲《ぎせい》爆滅《ばくめつ》』です。

 ――私《わたし》の計算《けいさん》では、それで魔王を、十二《じゅうに》分《ぶん》に滅《ほろ》ぼせます。

 私の方《ほう》は、自己犠牲《サクリファイス》をしても、リスポーン復活できるので、大丈夫《だいじょうぶ》です。

 きっと、上手く行《ゆ》きます!」


「そんなので、魔王を倒《たお》せるの?」

「はい、必《かなら》ず!」


 アイの言葉には、不思議《ふしぎ》な説得《せっとく》力《りょく》がありました。

 しかし、愛犬《あいけん》ワンダ(バイオAIオス型)が、アイに告《つ》げます。


『我の計算では、それで魔王が滅びる確率《かくりつ》は、2%未満(みまん)だ!

 それも、パワーと言《い》うよりも、純粋《じゅんすい》に運《うん》だけの問題《もんだい》だぞ‥‥』


「それでも、成功《せいこう》しなければ、滅亡《めつぼう》するだけです!」


 アイは、ワンダに、冷《つめ》たく言い放《はな》ちました。

 一同は、沈黙《ちんもく》に囚《とら》われています。



 程《ほど》無《な》くすると、サガが、意《い》を決《けっ》して、アイに目《め》配《くば》せしました。

 突如《とつじょ》、システム音声《おんせい》が響《ひび》きます。


『爆炎のサガ(ダイナマイトサガ)とアイ(ウイズAI)、Enter(エンター)!』


 二人は、同時に、機械《きかい》精霊《せいれい》と化《か》しました。

 いまや、二人とも、サイバーゴーグルで目《め》を覆《おお》い、恥部《ちぶ》を『ひかり効果《こうか》』だけで彩《いろど》り隠《かく》した全裸《ぜんら》で、四肢《しし》が金属《きんぞく》のロボット義肢《ぎし》という凄艶《せいえん》スタイルです。


 おまけに、艶《なま》めかしくも、サガの下《か》腹《ふく》部《ぶ》には、処女《しょじょ》の証《あかし》『純潔《じゅんけつ》紋《もん》』があり、アイの下腹部の方《ほう》には、官能《かんのう》的《てき》な淫《いん》紋がありました。

 こうして、魔王を滅ぼすべく、パワード官能《セクシー》ヒロイン達《たち》が登場《とうじょう》したのです。



 やがて、爆炎《ばくえん》の『サガとアイ』は、魔王との決戦《けっせん》へと赴《おもむ》きました。

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

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