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爆炎のサガ  作者: 大和奏時
美しい森と湖

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秘密の部屋

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

 西暦《せいれき》2200年《ねん》6月《がつ》11日《にち》(水《すい》)森《もり》の遺跡《いせき》こと『盗賊《とうぞく》大聖堂《カテドラル》』の謁見《えっけん》の間《ま》――



 今日《きょう》は、ジャンヌが、母親《ははおや》としての特別《とくべつ》教育《きょういく》を修了《しゅうりょう》して、盗賊大(だい)聖堂《せいどう》の『秘密《ひみつ》の部屋《へや》』から出《で》てくる日《ひ》です。


 そのため、サガたちは『謁見の間』の下座《しもざ》で、ジャンヌを待《ま》っています。

 やがて、ジャンヌが、セクシードレスを身《み》に纏《まと》い、謁見の間を訪《おとず》れました。


 ところが、ジャンヌの付《つ》き人《びと》たちは、なんと、生後《せいご》半年《はんとし》ほどの赤《あか》ちゃん2児《じ》を、大事《だいじ》そうに抱《いだ》いています。


 それから、ジャンヌは、若頭《わかがしら》補佐《ほさ》役《やく》の『ロベール』に近《ちか》寄《よ》ると、思《おも》いっきり、打《ぶ》ん殴《なぐ》りました。彼女《かのじょ》は、かなり、怒《いか》っている様子《ようす》です。

 それもその筈《はず》で、大聖堂の『秘密の部屋』は、1週《しゅう》間《かん》で15ヶ(か)月《げつ》も、時間《じかん》が経過《けいか》する環境《かんきょう》だったのです。


 その部屋で、ジャンヌは、次期《じき》『レーヌの娼婦《しょうふ》ギルド長《ちょう》』候補《こうほ》として、監禁《かんきん》調教《ちょうきょう》され、特級《とっきゅう》娼婦と化《か》しました。

 ちなみに、レーヌでは、娼婦ギルドは、盗賊ギルドの傘下《さんか》にあります。


 おまけに、補佐役ロベールが、軍隊《ぐんたい》規模《きぼ》の志願《しがん》者《しゃ》を動員《どういん》したため、ジャンヌの男性《だんせい》経験《けいけん》は、生殖行為(ヴァギナル)だけでも、12,466人《にん》16,608発《はつ》(うち童貞《どうてい》4,132名《めい》)という、破茶《はちゃ》滅茶《めちゃ》な数《かず》に上《のぼ》ってしまいました。


 尚《なお》、サガたちは、この1週間、暇《ひま》を持《も》て余《あま》していたので、盗賊の修行《しゅぎょう》をしていました。おかげで、剣舞士《ソードダンサー》サガと野戦士《レンジャー》ルイは、中級《ちゅうきゅう》で盗賊《シーフ》職能《クラス》を、戦士《せんし》カルロと魔道《まどう》士《し》ハインツが、初級《しょきゅう》で盗賊《とうぞく》職能《しょくのう》を獲得《かくとく》しています。



 ところで、サガ(ハイエルフ女性《じょせい》)は、スマートシステムで、ジャンヌをフレンド登録《とうろく》しました。


 ジャンヌは、驚《おどろ》いていますが、自身《じしん》のステータスを、空中《くうちゅう》にウインドウ表示《ひょうじ》できるようになって、喜《よろこ》んでいます。

 しかし、ジャンヌの赤ん坊《ぼう》2人(ふたり)が、不思議《ふしぎ》な素《そ》振《ぶ》りを見《み》せます。サガに向《む》かって、自身を指《ゆび》さしているのです。


 なので、サガは、赤ちゃん2児も、試《ため》しに、フレンド登録してみます。

 登録してみると、空中に、会話《かいわ》ウインドウが開《ひら》きました。


『これで、やっと会話できるぜ!』(カミーユ)

『ああ、この半年《はんとし》、暇で仕方《しかた》がなかった』(マルタン)


 これには、一同《いちどう》、驚愕《きょうがく》しました。

 念《ねん》のため、サガは、赤ん坊に確認《かくにん》をします。


「あんた達《たち》、ひょっとして、前世《ぜんせ》の記憶《きおく》があるの?」


『あたりまえだ、でなきゃ、会話できないだろう!』(カミーユ)

『恥《は》ずかしながら‥‥』(マルタン)


 この事実《じじつ》で、補佐役ロベールが、感涙《かんるい》しています。

 そこで、ジャンヌが、笑《わら》いながら、揶《から》揄《か》います。


「じゃあ、早速《さっそく》、授乳《じゅにゅう》してあげようか?」


『まだ、腹《はら》減《へ》ってねえよ!』(カミーユ)

『喜んで♡』(マルタン)


『はあ? ガキが、性欲《せいよく》なんか滾《たぎ》らすなよ!』

『将来《しょうらい》、精力《せいりょく》絶倫《ぜつりん》になるために、必要《ひつよう》なことだ』


『そっか‥‥じゃあ、俺《おれ》にも頼《たの》むわ♡』

『ふむふむ♪』


 どうやら、二人《ふたり》とも、エロガキ確定《かくてい》です。

 これには、ジャンヌも、サガも、呆《あき》れていますが、周囲《しゅうい》の男《おとこ》たち(特《とく》にロベールとハインツ)は、訳《わけ》知《し》り顔《がお》で頷《うなず》いています。



 こうして、謁見の間には、和《なご》やかでいて、珍妙《ちんみょう》な雰囲気《ふんいき》が漂《ただよ》っていました。

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

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