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爆炎のサガ  作者: 大和奏時
愛と情念の館

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愛の後継者

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

 昼《ひる》下《さ》がり、美《うつく》しき剣舞士《ソードダンサー》サガ(ハイエルフの処女《しょじょ》、見《み》た目《め》は18才《さい》)と、女《おんな》勇者《ゆうしゃ》ロマーヌの子孫《しそん》たちは、ロマーヌの館《やかた》を訪《おとず》れました。



 もちろん、ここでの『ロマーヌの子孫たち』とは、戦士《せんし》カルロ(19才)、野戦士《レンジャー》ルイ(18才)、魔《ま》道《どう》士《し》ハインツ(20才)のことです。しかも、彼《かれ》ら全員《ぜんいん》が、人間《にんげん》の童貞《どうてい》で、サガの『一妻《いっさい》多夫《たふ》制《せい》の婚約《こんやく》者《しゃ》』でした。

 それと、サガと婚約者の美男《びなん》3名《めい》は、このロマーヌの館に住《す》むつもりです。



 そうして、ロマーヌの館では、聖霊《せいれい》で執事《しつじ》のエドウィン(人間の初老《しょろう》男性(だんせい)らしき)に出《で》迎《むか》えられました。

 エドウィンは、サガたちを歓迎《かんげい》しています。


「ようこそ、麗《うるわ》しきサガさまと、勇者の子孫たちよ! して、サガさま、本日《ほんじつ》は、どう言《い》った御《ご》用件《ようけん》で?」

「お久《ひさ》しぶりです、エドウィンさま! と言っても、最後《さいご》に御《お》会《あ》いしたのは、ご存命《ぞんめい》の折《お》りでしたが‥‥実《じつ》は、わたし達《たち》、ここに住みたくて、参《まい》りました」


「左様《さよう》ですか‥‥実のところ、先約《せんやく》が居《お》りましたが、アリスなので問題《もんだい》ございません。皆《みな》で、ここで暮《く》らすと良《よ》いでしょう!」

「ありがとうございます!」


 エドウィンの返答《へんとう》に、サガは、そう御礼《おれい》を、笑顔《えがお》で述《の》べました。

 程《ほど》なくして、美《び》少女《しょうじょ》アリス(人間、永遠《えいえん》の17才)が、やって来《き》ます。


「久しぶりだ、サガちゃん。王族《おうぞく》を追放《ついほう》されたそうだな?

 しかし、あの真《ま》っ平《たいら》な胸《むね》が、はしたない程《ほど》、大《おお》きくなってる。それに、エッチな体臭《たいしゅう》までも、漂《ただよ》わせて‥‥」


「ははっ、アリスちゃん。

 わたし、ポーションでの体質《たいしつ》改良《かいりょう》を、やりすぎちゃって!」


 会話《かいわ》の内容《ないよう》は、兎《と》も角《かく》‥‥アリスもサガも、楽《たの》しそうです。そして、サガとアリスは、お互《たが》いの近況《きんきょう》を、語《かた》り合《あ》いました。

 ところが、サガは、調子《ちょうし》に乗《の》って、うっかりと、西暦《せいれき》世界《せかい》からの転生《てんせい》者であることを、漏《も》らしてしまいました。



 当然《とうぜん》ですが、サガが、異《い》世界《せかい》転生者である事《こと》に、エドウィンを含《ふく》めた全員が驚《おどろ》きますが、小一《こいち》時間《じかん》もすると、落《お》ち着《つ》いてきました。

 執事エドウィンが、聖霊として、生《き》真面目《まじめ》に語ります。


「異世界転生者の隠《かく》れた恩恵《おんけい》として、異世界の文化《ぶんか》文明《ぶんめい》の加護《かご》があります。ただし、このことに、転生者が気《き》付《づ》かないのは、現在《げんざい》時代《じだい》からの加護だからです。

 たとえば、前世《ぜんせ》での死亡《しぼう》から百《ひゃく》年《ねん》経《た》てば、知《し》っている世界の百年後(ご)を、意識《いしき》しなければなりません」


「だったら、もしかして、アレが出来《でき》るかも‥‥ステータス!」


 サガが『ステータス』と叫《さけ》ぶと、空中《くうちゅう》にウィンドウが開《ひら》きました。もちろん、そこには、彼女《かのじょ》のステータスが、エルフ語《ご》で記述《きじゅつ》されています。しかも、みんなに、この国《くに》の公用《こうよう》語で、見せようとすれば、それも出来ました。


 それは、この仕組《しくみ》自体《じたい》によれば、スマートシステムと言うそうです。

 しかも、他人《たにん》までもが、フレンド登録《とうろく》という機能《きのう》を適用《てきよう》されると、このシステムを限定《げんてい》使用《しよう》できます。


 もちろん、サガは、ここに居《い》る全員を、フレンド登録しました。

 すると、この屋敷《やしき》が、執事エドウィンの聖霊能力(のうりょく)とシステム機能で、便利《べんり》なスマート住宅《じゅうたく》(自動制御《オートメーション》の家《いえ》)と化《か》しました。



 しばらくすると、戦士カルロが、はしゃぎ始《はじ》めます。


「凄《すご》いぞ、アルバム機能‥‥ほらっ!」


「なっ! 隠《かく》して! 早《はや》く! エドウィンさまも見てるから! なんで、わたしが、ゴブリンに襲《おそ》われて、眠《ねむ》ってるときの裸《はだか》なんか見せるのよ?」


「すまん!」


 カルロは、不《ふ》機嫌《きげん》になったサガに、平《ひら》謝《あやま》りしました。

 執事エドウィンが、楽しそうに言います。


「はははっ、大股《おおまた》開《びら》きで、局部《きょくぶ》の細部《さいぶ》まで、バッチリでしたな!」

「記憶《きおく》から消《け》して!」


「私《わたし》の記憶には、そのような仕組が、御《ご》座《ざ》いません♪」


 エドウィンは、サガの怒《いか》りすら、愉《たの》しんでいました。

 他方《たほう》では、聖《せい》騎士《きし》アリスが、魔道士ハインツに、話《はな》し掛《か》けます。


「ところで、ハインツ」

「何《なん》でしょうか、アリス伯母《おば》さま?」

「さっきの映像《えいぞう》とやら、わたしに送《おく》ってくれないか?」


「ちょっと、アリスちゃん‥‥百合《ゆり》っ気《け》でも、あるわけ?」


「なっ、無《な》いと思《おも》うぞ! た、他人からも、疑《うたが》われることなど‥‥時々(ときどき)は‥‥な、ななっ、何でもない!」


 剣舞《けんぶ》士《し》サガの怒気《どき》というよりも、指摘《してき》内容《ないよう》で、アリスが狼《うろ》狽《た》えています。

 なんとも、幸《しあわ》せそうな騒《さわ》ぎは、しばらく続《つづ》きそうです。



 こうして、女性《じょせい》2名や男性3名と、聖霊1体《たい》の共同《きょうどう》生活《せいかつ》が、明《あか》るく楽しく、賑《にぎ》やかに始まりました。

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

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