旅の仲間たち
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦2200年6月2日(月)ファンタジア世界、レーヌ街道――
サガたちは、この街道を、各自、馬に騎乗して移動しています。何故なら、国境で、装甲車を使うと、目立ちすぎるからです。
尚、愛犬ワンダ(バイオAIオス型)は、サガの補助収納で待機しています。
そうして、街道を、しばらく進むと、馬4頭の幌馬車が、立ち往生していました。そこで、戦士カルロが、声を掛けます。
「大丈夫か?」
「緩衝器の調子が、悪いんだよ‥‥」
中年男性が、そう答えました。彼の傍らには、美しい若い女性が居ます。
すると、野戦士ルイが言います。
「この程度なら、僕、直せるよ♪」
「では、直して、差し上げるべきです」
魔道士ハインツが、ルイを促しました。
結果、剣舞士サガは、しばらく暇なので、若い女性に話しかけます。
若い女性の名前は、ジャンヌと言い、父親で商人のマルタンと、旅をしているそうです。さらに、サガが、ジャンヌに訊ねます。
「それ、純潔のネックレスよね?」
見れば、ジャンヌは、ユニコーンの銀飾りのネックレスを身に着けています。
ジャンヌが、恥ずかしそうに答えます。
「そうだけど‥‥」
「じゃあ、ジャンヌは、処女なんだ!」
サガの言葉で、ジャンヌは、顔を真っ赤々にしました。
なので、マルタンが、笑いながら、ジャンヌを揶揄います。
「だが、積み荷の精力素材『バイコーンの角』には、気を付けろよ。
――純潔のネックレスを、破壊できるからな。
そしたら、跡継ぎが誕生して、うちのダントリク商会は、安泰だがな~♪
それに、男を知れば、じゃじゃ馬な気性も、たぶん治るからな!」
「うるさい!」
ジャンヌが、怒りながら恥じらうのを見て、マルタンは、楽しそうです。
ちなみに、幌馬車には、様々な商品が積み込まれていました。
やがて、小一時間もすると、幌馬車の修理が終わりました。
ですから、ジャンヌたちとは、ここで、お別れです。
けれども、馬4頭の幌馬車のスピードは、かなり速く‥‥サガたちを置いて、とっとと、先を進んで行きました。
サガが、ハインツに聞きます。
「なんで、あんなに速いわけ?」
「所詮、ファンタジーですから‥‥もとい、彼方は、スキル持ちの馬です」
「どうして、こっちの馬には、スキルが無いわけ?」
「旅先で、手に入る馬なんて、この程度ですから」
サガは、納得いかない表情をしています。一方で、ハインツは、サガの反応を、愉しんでいました。
それで、カルロとルイは、サガの表情を見て、和やかに微笑んでいます。
ともあれ、この旅は、まだまだ、これからです。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




