危険な遊び
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦2200年6月1日(日)ファンタジア世界、ヨルダン男爵領『タルナートの町』冒険者ギルド――
サガたちは、この町のギルド長に、ゴブリン騒動に関する報告をしました。
報告すると、ギルド長が決め付けます。
「どうやら、黒幕は、隣国のルヴォア伯爵だな!」
ギルド長の表情を見る限り、彼は、そう思い込んでいます。
そこで、魔道士ハインツが、ギルド長に聞いてみます。
「何故ですか?」
「以前から、この手のことは、ルヴォア伯爵の仕業だからだ」
なにやら、これ以上聞いても、水掛け論の雰囲気です。
仕方がないので、サガたちは、報酬だけ受け取って、立ち去りました。
その後、朝10時、サガたちは、町の食堂で珈琲タイムです。また、この食堂は、ゴブリン騒動が治まり、賑わいを取り戻しています。
剣舞士サガ(ハイエルフ女性)が、皆に提案します。
「ねえ、今回の件、黒幕が隣国関係だったら、国家の案件になるかも?
――だから、黒幕が判明する前に、わたし達で解決してみない?
そのために、取敢えず、ルヴォア伯爵領に行ってみるとか‥‥
みんなは、どう思う?」
「じゃあ、ジラルド王子には、秘密だね♪」(野戦士ルイ)
「そうですね、興味深い案件です」(魔道士ハインツ)
「じゃあ、決まりだな!」(戦士カルロ)
サガの提案に、人間男性3名は、賛成しました。
しかし、愛犬ワンダ(バイオAIオス型)が、警告します。
『危険すぎる。国家案件でなければ、単なる観光で終わるが‥‥
そうでなければ、お前たちの実力を、遥かに越えている!』
「危険だから、冒険なのよ!」(剣舞士サガ)
「危険な分、面白いかも?」(野戦士ルイ)
「そうでした‥‥止めましょう!」(魔道士ハインツ)
「確かに、嫌な予感しかしない‥‥」(戦士カルロ)
ワンダの警告で、意見が分かれました。
けれども、サガは、諦めません。
「じゃあ、わたしとルイだけで、行ってみる!」
「そうだね♪」
サガの決断で、ルイは、嬉しそうにしています。
そのため、カルロが、ため息交じりに告げます。
「サガを守ることが、俺の本願だからな‥‥わかった、賛成する」
「そうですね。反対しても、二人だけで、行動しそうですから‥‥」
カルロに続き、ハインツも、諦めて賛成しました。
ですが、ワンダが、再び警告します。
『止めろ、各人の死亡確率が、40%を越えている!』
「だったら、復活アイテムを、奮発するとか?」
『それならば、賛成する。
それと、復活アイテムは、我が手配しておく!』
どうにか、サガの修正提案で、ワンダの承認が得られました。
それで、サガとルイは、意気揚々としています。しかし、カルロとハインツは、険しい表情をしていました。
こうして、ルヴォア伯爵領に向かうことが、確定してしまいました。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




