手掛かりを探せ
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦では5月30日(金)ヨルダン男爵領、タルナートの町――
さっそく、剣舞士サガ(ハイエルフ女性)は、朝市で、情報を集めようとしますが‥‥市場は、ゴブリン被害による品不足なので、閑散としていました。
ワンダ(アンドロイド犬)が、サガに告げます。
『どうやら、皆が、訳もわからず、ひたすら困窮しているようだ』
「‥‥そうだね」
サガも、ワンダの言葉を、寂しげに肯定しました。また、酒場では、戦士カルロ(人間男性)が、接客嬢から、気になることを聞かされます。
「そう言えば、自称『勇者パーティー』の奴らを、見なくなったけど‥‥」
「勇者?」
「愛想のない4人組で、勇者というよりは、公務員みたいな感じの奴ら?」
「そりゃ、たぶん、密偵だな!」
カルロが、手掛かりを掴みました。
これで、サガたち冒険者パーティーは、昼食時の合流後から、自称『勇者パーティー』の足取りを探すことにします。
午後は、野戦士ルイ(人間男性)が、露天の『狩猟肉屋』と立ち話です。
狩猟肉屋が、ルイに話します。
「そういや、勇者とやらは、ゴブリンダンジョンの場所を聞いてきたな‥‥」
「ゴブリンダンジョン?」
「ああ、そこは、ゴブリンどもを誘き寄せ、隔離するための場所でな‥‥」
「なるほどね♪」
今度は、ルイが、手掛かりを見付けました。同じころ、魔道士ハインツ(人間男性)が、町の質屋と、語り合っています。
質屋は、ハインツに、意気揚々と語ります。
「まさか、消費アイテム『水晶砕きの杭』が、売れるなんてな!」
「何か、それが売れると、不思議なことでも?」
「水晶なんて、落とせば割れるだろう?」
「なるほど」
「だが、勇者もどき達は、ダンジョンコアが、如何のこうのと‥‥」
「感謝します!」
こうして、最後の手掛かりは、ハインツが握りました。
そこで、サガたちのパーティーは、町の食堂に集合します。
町の食堂は、ゴブリン騒ぎが原因で、閑散としていますが、接客が丁寧で、食事は、質素ながらも美味しいものを、提供しています。
戦士カルロ(リーダー)が、珈琲を口にしながら、情報をまとめます。
「ゴブリン隔離ダンジョンのコアが、偽物の勇者パーティーに破壊された!」
カルロにしては、簡潔なまとめ方です。
魔道士ハインツが、補足します。
「ゴブリン隔離ダンジョンは、この町の15キロ南方にあります」
「町の今後のために、まずは、ダンジョンコアの状態を、確認しないとね♪」
野戦士ルイも、情報を補足しました。
そこで、剣舞士サガが決定します。
「じゃあ、そのダンジョンの最下層を、調査するわよ!」
「おうよ!」「当然です」「頑張らないと♪」『賛同する』
サガの決定に、他の全員(カルロ、ハインツ、ルイ、愛犬ワンダ)が賛成しました。それで、件のダンジョンには、明日の朝、向かうことにします。
けれども、今夜の宿も、恥ずかしながら‥‥やはり、例のラブホテルでした。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




