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爆炎のサガ  作者: 大和奏時
破滅の人形

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親子丼セット

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

 西暦《せいれき》世界《せかい》、27日《にち》、PM1:00、駒形《こまがた》1(いっ)丁目《ちょうめ》、ホビーサロン隅田《すみだ》本舗《ほんぽ》――



 サガたちは、遅《おそ》めの昼食《ちゅうしょく》を、老舗《しにせ》の出前《でまえ》で頼《たの》みます。

 本日《ほんじつ》は、親子《おやこ》丼《どん》セットです。


 このセットは、親子丼、天《てん》ぷら、お吸《す》い物《もの》、お新香《しんこ》という内容《ないよう》ですが、源之介《げんのすけ》だけは、天ぷらではなく、天ざるを選《えら》んでいます。

 それと、今回《こんかい》は、デザバト(デザインバトル)運営《うんえい》会社《がいしゃ》の春日《はるひ》が、接待《せったい》費《ひ》で奢《おご》ってくれました。


 ちなみに、味《あじ》の方《ほう》は、老舗だけあって、様々(さまざま)な出汁《だし》が絡《から》み合《あ》う絶品《ぜっぴん》ですが、やたらと、器《うつわ》ばかりがデカすぎるのが、何《なに》より一番《いちばん》の特徴《とくちょう》です。



 そうして、PM2:00には、満《まん》を持《じ》して、サガ(ハイエルフ美女《びじょ》)と店長《てんちょう》の竹雄《たけお》が、デザバトで戦《たたか》います。


 程《ほど》無《な》くして、二人《ふたり》は、プロジェクタを挟《はさ》んで対峙《たいじ》します。その途端《とたん》、マップ情報《じょうほう》と『日本《にほん》アルプスと上空《じょうくう》』の景色《けしき》が、空中《くうちゅう》に映《うつ》し出《だ》されました。

 それで、サガが、胸元《むなもと》から、竹雄は、ポケットから、カードを取《と》り出して、それを掲《かか》げながら、宣言《せんげん》します。


「「機体カード、セット!」」


 宣言すると、サガの精神《せいしん》が、仮想《かそう》世界の発進《はっしん》ハンガー(東《ひがし》)に、竹雄の精神は、発進ハンガー(西《にし》)に、ダイブしました。


 いまや、サガの身体《からだ》は、全裸《ぜんら》のうえ、恥部《ちぶ》だけを『ひかり効果《こうか》』で彩《いろど》り隠《かく》し、サイバーゴーグルを着《つ》け、腕《わん》脚《きゃく》が超機動《ちょうきどう》の航空《こうくう》ロボット義肢《ぎし》で、下《か》腹《ふく》部《ぶ》に純潔《じゅんけつ》紋《もん》という、艶《なま》めかしいメカ娘《むすめ》スタイル(全高《ぜんこう》180センチ)です。


 対《たい》する竹雄は、金色《きんいろ》の重厚《じゅうこう》なロボット『バルボラ』(全高18メートル)に、搭乗《とうじょう》していました。

 それから、サガと竹雄が、通知《つうち》します。


「サガ・ストライダー、エンター!」「バルボラ、行《ゆ》く!」


 通知してから、二人は、フィールド上空へと、カタパルト発進しました。

 やがて、竹雄のバルボラが、超高空(こうくう)から、高空を飛行《ひこう》するサガ・ストライダーを捕捉《ほそく》して、無数《むすう》の小型《こがた》戦闘《せんとう》ユニットを射出《しゃしゅつ》しました。



 サガが、竹雄のバルボラを補足したとき、いきなり、小型戦闘ユニット群《ぐん》から、全《ぜん》周囲《しゅうい》レーザー射撃《しゃげき》を受《う》けます。

 彼女《かのじょ》は、レーザーの半数《はんすう》を、左腕《さわん》搭載《とうさい》のビームシールドで、ブロックしながら回避《かいひ》しますが、残《のこ》りは命中《めいちゅう》して、防護《ぼうご》シールドに負荷《ふか》が掛《か》かりました。


 このままでは、サガは、防御《ぼうぎょ》に徹《てっ》するしかありません。

 そこで、彼女は、切《き》り札《ふだ》を使《つか》います。


「サガ・フラッシュ!」


 サガの叫《さけ》びと同時《どうじ》に、彼女の身体《からだ》から『閃光《せんこう》』が溢《あふ》れ出し、周囲の小型戦闘ユニットが、輝《かがや》きと共《とも》に爆発《ばくはつ》しました。

 それで、竹雄のバルボラは、小型戦闘ユニットを殆《ほとん》ど失《うしな》い、あわてて、ビームガンを構《かま》えます。しかも、竹雄は、サガ・ストライダーを見《み》失《うしな》いました。


 そのため、竹雄は、焦《あせ》りながら、索敵《さくてき》を行《おこな》います。

 しかし、突如《とつじょ》、竹雄のバルボラの背後《はいご》から、サガの語《かた》り声《ごえ》がします。


「夢《ゆめ》にて心《こころ》を騙《だま》さず、愛《あい》を以《も》って言葉《ことば》を偽《いつわ》らず。

 ときめき宿《やど》し、きらめけ爆炎《ばくえん》、ダイナマイト・フィンガァーッ!」


 竹雄が、声《こえ》に反応《はんのう》して、バルボラを、振《ふ》り向《む》き防御させたとき、機体の胴体《どうたい》を、灼熱《しゃくねつ》の噴流《ふんりゅう》が、巨大《きょだい》な『手《て》の平《ひら》の形《かたち》』に撃《う》ち抜《ぬ》きました。

 サガは、右《みぎ》手の平の甲《こう》を前《まえ》に掲げ、握《にぎ》り締《し》めながら宣告《せんこく》します。


「ブラスト・フィニッシュ!」


 宣告と同時に、竹雄とバルボラが、爆散《ばくさん》消滅《しょうめつ》しました。

 サガ・ストライダーの勝利《しょうり》です。



 こうして、バトル終了《しゅうりょう》後《ご》、サガが、仮想世界からログアウトすると、彼女に、春日が近《ちか》寄《よ》り、こう言《い》います。


「勝利のキス、チュッ♡」


 春日は、サガの頬《ほほ》に、キスしました。一方《いっぽう》、竹雄は、機体大破(たいは)によるリビドーの消耗《しょうもう》で、ぐったりとしています。

 さらに、春日は、サガに言います。


「疲《つか》れたでしょ、一緒《いっしょ》に『ご休憩《きゅうけい》』しましょう♡」


 そう言って、春日が、サガを『ちょんの間《ま》』と呼《よ》ばれる部屋《へや》に、連《つ》れ込《こ》みましたが、ほんの短《たん》時間《じかん》で、サガだけが、ちょんの間から出《で》て来《き》ました。

 どうやら、春日は、百合行為《トリバディズム》に失敗《しっぱい》した模様《もよう》です。



 尚《なお》、ちょんの間の風呂《ふろ》場《ば》では、裸足《はだし》全裸の春日が、サガによる問答《もんどう》無用《むよう》の締《し》め技《わざ》が原因《げんいん》で、気絶《きぜつ》したまま噴尿《ふんにょう》しながら、ピクピクと痙攣《けいれん》していました。

DYNAMITE SAGA by Souji Yamato

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