リミッター解除
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦で27日、AM11:00、ファンタジア世界、要塞都市ベルファスト、黒駒通り『ロマーヌの館』地下研究室――
研究室には、サガ(ハイエルフ処女)と、彩香博士がいました。
唐突に、彩香が、切り出します。
「スマートシステムの事だけど‥‥」
スマートシステムとは、個人ステータスを表示したりする仕組です。
彩香は、続けます。
「そもそも、スマートシステムは、USAIが主導して開発されたの。
――それで、EUROMによって、各種の機能制約が設けられたわけ。
そのひとつが、個人の『性のあり方』なの。
結果、個人の性能力は、ある程度発達すると、成長が止まるわけね」
「どうして、制約されたの?」
「はっきり言って、USAIへの嫌がらせよ!」
サガの疑問に、彩香は、そう断言しました。
彩香が、サガ(優香)に告げます。
「それで、優香ちゃんのシステム制約を、解除しようと思うの。
――個人によるカスタマイズは、EUROM規制の対象外だから。
これで、優香ちゃんは、いわゆる『使い減りしない女』になれるわよ。
なんたって、性交すればするほど、減るどころか具合が良くなるんだから」
「どうして、今なわけ?」
「それは、性交しても、処女性が失われない方法を、開発していたからよ。
――けど、処女性なんて、誰かに概念を否定されれば、それまでだしね。
それに、美人が『自分は処女』だって言えば、通用する世の中だからよ。
で、結局、馬鹿々々しくなって、開発を中断したの!」
「そうなんだ」
「だけど、カスタマイズすると、公式サポート外になるのよ。
――結果、アップデートで、私が苦労するわけね。
けど、優香ちゃんの為だから、頑張ってあげる♪
それと、ついでに、システムの全制約を、解除するからね!」
「わかった」
サガは、彩香博士の提案を、受け入れる事にしました。
早速、彩香は、サガのスマートシステムを、カスタマイズします。
ほどなく、彩香博士により、たったの2分で、サガのスマートシステムの全制約が、あっさりと解除されました。
サガが、彩香に言います。
「簡単なんだね♪」
「そう、マクロを動かしただけだから‥‥
――あっ、良いこと思い付いた!
AIに、公式アップデートを参考にさせれば、自動で改良が出来る。
ちょっと、待ってね。今から、システムに、それを組み込むから‥‥」
「わかった、待ってるからね」
サガは、しばらく待ちます。
やがて、わずか3分後には、新しい仕組の組み込みが完了して、彩香が、意気揚々と、サガに告げます。
「これで、良し!」
「出来たんだ?」
「完璧、出来あがった。これから、私のシステムも、制約解除するから‥‥」
「頑張ってね!」
サガの応援で、彩香が張り切ります。結果、みんなのスマートシステムまでもが、ついでに、制約解除されました。
こうして、みんなのスマートシステムからも、EUROM制約が消滅して、性能が大幅向上しました。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




