デザインバトル
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
PM7:00、ホビーサロン隅田本舗――
先程、剣客副隊長の坂元涼真と、鉄火隊長の万代平九郎が帰宅しました。
残りの者たちは、目下、コンビニ弁当を、美味しく食べています。
ところが、剣客隊長の滝沢源之介と、剣客隊員の万代竹雄が、睨み合っていました。原因は、サガ(優香)の裸を、見ただの触っただのです。
源之介が、竹雄に告げます。
「江戸前優香は、俺の女だ!」
「いや、サガは、俺のアダルト素材だ!」
「どっちも、違うでしょ?」
一応、サガ(ハイエルフで処女)が、呆れつつも諫めました。
それでも、源之介は、引き下がらず、竹雄に宣告します。
「だったら、デザバトで勝負だ!」
「望むところだ!」
「なにそれ?」
サガの質問を無視して、竹雄は、レジのカウンター上の棚から、サイバー調の床照明のような『プロジェクタ』を取り出しました。
さらには、それを、床上の広い場所に、設置します。すると、店内に、仮想マップと、仮想マップ内の光景が、複数の空中ウィンドウで表示されました。
空中には、何処かの『軍港と上空』が、映し出されています。
それから、二人は、お互いに、ロボットらしきが描かれたカードを、懐から取り出しました。先に、動いたのは、源之介です。
「機体カード、セット!」
「――セット!」
源之介と竹雄が、先程のカードを、空中に固定しました。その結果、二人の周囲に、仮想コックピットが展開されます。
同時に、二人の機体が、仮想ハンガー内にロードされました。間も無く、源之介に続き、竹雄も叫びます。
「ガウレガ、出る!」
「バルボラ、行く!」
そうして、空中ウインドウに、仮想ハンガーから発進する二人の機体が、映し出されました。二人の機体は、仮想マップ上の上空で、対峙します。
先に、竹雄が動きました。彼の『金色のバルボラ』から、小型戦闘ユニットが、大量に射出されます。それを見て、源之介が、竹雄に告げます。
「竹め、生意気な‥‥必要なのは、火力だ!」
「なんの、シールド展開!」
源之介の『赤いガウレガ』が、ため撃ちしたビームを、竹雄は、小型戦闘ユニット3基で、シールドを展開してブロックしました。
同時に、残りの小型戦闘ユニットが、源之介の機体を取り囲むように、レーザー射撃です。源之介は、これを、機体周囲の力場で、中和消去しました。
その後は、源之介の機体のライフルからのビーム射撃と、竹雄の小型戦闘ユニット群による包囲レーザー射撃が、せめぎ合います。
源之介は、不敵な笑みを浮かべます。
「数では無く、パワーで圧倒する!」
「数の力を、思い知れっ!」
けれども、源之介の方は、信じられないほどの巧みな制動で、包囲レーザー射撃を、ほぼ全て回避していました。
ところが、源之介が、前方の小型戦闘ユニットを、ライフルで狙うと‥‥竹雄の機体が、不意に消え去りました。
次には、急制動された竹雄の機体が、源之介の機体の頭上に出現します。竹雄は、雄叫びを上げます。
「必殺、大回転かかと落としぃーっ!」
「にょわおっ‥‥!」
源之介の大間抜けな断末魔と共に、彼の機体の頭部が、ぐしゃりと、破壊されました。同時に、竹雄の小型戦闘ユニット群が、源之介の機体を、寄って集って蜂の巣にして行きます。
すぐさま、源之介の『赤いガウレガ』は、超弩派手に爆散しました。竹雄の『金色のバルボラ』の勝利です。
熱いバトルが終了すると、源之介は、力無く‥‥うな垂れています。
竹雄が、源之介に言います。
「源ちゃん、あのパターンというか、隙を突くフェイントに弱いんだよな!」
「‥‥ちきしょうめ!」
「なに、なんなの、これ♡」
二人を差しおいて、サガは、デザバトに興味津々です。また、デザバトの御蔭で、源之介と竹雄の気力が消耗して、口論が収まりました。
このバトルで、サガの興味と期待が、膨らみ上がって来ます。
早速、サガは、わくわく楽しそうに、デザバトへの参加手続を開始しました。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




