駒形1丁目
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦2200年5月25日(日、先負)PM3:00、東京都台東区駒形1丁目、浅草剣客隊の本部『ホビーサロン隅田本舗』――
時に、浅草剣客隊の本部は、浅草と言いながら、駒形にありました。
とは言え、駒形は、浅草寺の駒形堂がある場所なので、住所区域に拘らず、浅草の一部と見なされています。
ともあれ、ここには、エルフ美女のサガと、滝沢源之介と坂元涼真、御剣桃花と万代平九郎、店主の万代竹雄が集まっていました。
ちなみに、神田鉄火隊長の万代平九郎と、浅草剣客隊員の万代竹雄は、従兄弟同士で、とちらも、本家は神田にあります。
やがて、店主の竹雄とサガは、いかがわしい交渉の末、通称『ちょんの間』と呼ばれる小部屋に行き、しっぽりと小一時間ほどして戻ってきました。
早速、竹雄が、サガとの行為の感想を、皆に自慢します。
「サガさんを、検査したんだが‥‥すげえ、メカニズムだったぜ!
‥‥けどまあ、弱点があったんで、こっそり弄らせてもらった。
と言っても、変身前と後の身体を、どちらも本体にした。
これで、変身前は、エルフが本体で、変身後は、機械精霊が本体となる」
「それは、良しとしても‥‥弄ったのは、わたしのOSの類だけよね?
わたしが、裸になって、弄られることに、なにか意味があったわけ?」
「ない!」
「そう、男らしいわね‥‥引っ叩く!」
竹雄の頬に、サガによる見事な手形が付きました。
それはそうと、剣客隊長の源之介がサガに質問します。
「ところで、サガさんは、何者なんだ?」
「いわゆる異世界転生者で、ハイエルフだよ。
‥‥異世界転移で、この世界に戻ってきたの。
だけど、前世は、日本人で‥‥
八幡高校2020年度、生徒会長の江戸前優香です♪」
「‥‥」
サガの答えで、源之介が、目を見開いたまま気絶しました。知っての通り、この三日間だけでも、サガと色々あったからです。
それはそれとして、今度は、竹雄からの質問です。
「それで、サガさんを改造したのは、どこの誰だい?」
「うちのママ‥‥というか、前世でのママ『江戸前彩香』博士だよ」
「なんだ‥‥師匠か。俺、大学院時代、彩香師匠の生徒だったんだ」
「そうなんだ」
通りで、わずか1時間ほどで、サガの仕様を見抜いたわけです。
それと、余談ですが、竹雄は、修士号までで、博士号を持っていません。
こうして、気絶中の源之介を除き、皆で、珈琲を嗜んでいます。
それで、話変わって、桃花が、サガに打ち明けます。
「私のこと、覚えてる? 風紀委員長の御剣桃花だけど?」
「げっ、死神桃太郎‥‥」
「覚えてるみたいね!」
桃花が、殺気立っていますが、サガは、それを無視することにします。
けれども、その後は、和やかに、雑談が進みました。
さておき、サガは、ファンタジア世界に帰るまでの間、この『ホビーサロン隅田本舗』を活動拠点とします。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




