劇場の白馬通り
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦2200年5月11日(日)白馬通りのカフェテラスにて――
うら若きハイエルフ美女のサガは、サル魔人を滅ぼしたので、ジラルド王子との打ち合わせを再開しました。
早速、ジラルドは、サガを賞賛します。
「先程の戦い、密偵に、様子を中継させていた。
‥‥実に、素晴らしい活躍だった。
それと、痛みに耐えて、よく頑張った‥‥感動した!」
「どこかで聞いたような、名言を、ありがとう!」
サガは、慇懃無礼に、言葉を反しました。
ジラルドは、調子に乗りながら、こうも言います。
「それから、サガ君の活躍は、みんなで拝見していた。
‥‥酒場のポルノダンスよりも、生々しくて素晴らしかった。
しかも、大迫力のエロスで、みんなの元気も昂っていた。
感謝を、述べさせてもらうよ!」
ジラルドの言葉で、あたりの客たちが、好色な表情で頷いています。
そのため、サガは、殺気を込めて告げます。
「だったら、裸足全裸で、オナニーしながら、ポールダンスしてあげる!」
「やっ、やめなよ、殺気だって無茶言うの!」
あわてて、ルイが、サガを諌めました。
そこで、ジラルドが、わざとらしく念を押します。
「わかった、約束だからな!」
念押しの途端、サガの殺気が、凍り付き‥‥粉々に砕け散りました。
そのため、打って変わり、サガは、真っ赤になって恥ずかしがっています。他方では、辺りの客たちが、瞳を輝かせながら、期待をしていました。
で、なんやかんやで、サガは、有言実行させられて‥‥公約ポールダンスの後、数十分が経過して、彼女は、どうにか、恥じらいが和らぎました。それから、サガは、とっくに、カジュアルドレスを、身に着けています。
ふと、ルイが、疑問を口にします。
「ところで『爆滅』ってなに?」
「万能属性/即死系『爆炎』攻撃の発動キーワードよ」
「難しそうな名前だね」
「平たく言うと、メギドフレアのこと」
「あれって、裁きの炎なんだ?」
「そう‥‥」
サガは、自慢気にしながら、紅茶を口にしました。
それと、ルイが、付け加えます。
「そう言えば、処女の証『純潔紋』の件?」
「あっ‥‥ジラルド! 純潔紋なんて、聞いて無かったわよ!」
「あれは、彩香博士の指定によるものだ」
「ううっ、あれって、淫紋っぽいから、やめて欲しい‥‥」
ジラルドの答えで、サガは、恥ずかしそうに呻いています。
一方で、ジラルドは、満足そうで、ルイは、楽しそうにしています。
相変わらず、いい天気です。
やがて、ジラルド王子は、好奇心からの質問を、サガにします。
「それにしても、メギドフレアが使えるなど?」
「あれは、わたしの才能『万能』によるものなの」
「それなら、納得できる」
「サガって、凄いんだね!」
ルイに褒められて、サガは、嬉しそうにしています。
ところが、通りの様子が、騒がしくなります。今度は、西の方角です。
「もしかして、また、魔人の襲撃かも?」
「かもね‥‥娼婦技巧『ハイヒール疾走』発動!」
ルイの発言を受けて、サガは、席を外してから、西へと疾走します。
一方、ジラルド王子は、密偵と連絡を取っています。
もしかすると‥‥またもや、邪なる魔人の襲来です。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




