やさしさのレシピ
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦2200年5月7日(水)ファンタジア世界、要塞都市ベルファスト『ロマーヌの館』地下研究室――
本日も、優香こと『サガ』への追加改造が行われました。
おかげで、検査のため、彼女は、またも、裸足全裸にされています。
ただし、現在、サガは、ハイエルフの身体です。
前世での実母『江戸前彩香』博士は、サガに言います。
「ネックは、優香ちゃんの『主職能を娼婦に固定されてしまう呪い』なのよ。
‥‥職能は、自分自身が、その職業である事を、自覚するのが原動力。
で、BIOSで『自分が自分らしくある事を自覚する』のをサポートした。
しかも、それは、性的自覚とかも含むからね!」
「ありがとう。今後は、自分を自覚するだけで、ランクアップ出来るのね?」
「そう」
サガは、嬉しそうにしています。
一方で、彩香は、思案気にしています。
けれども、彩香博士は、何かを決意したようです。
そこで、サガに告白します。
「貴方が転生したから、もう、時効よね。
秘密にしてた『貴方のお父さん』のことだけど‥‥
‥‥実は、自称『お父さんの父親』が、本当の父親なの。
つまり、私の恩師『逢坂優斗』博士が、そうなのよ!」
「えっ?」
「けど、私、体外受精で孕んだから、今でも、シングルマザーで処女だから♪」
「あっ、そ!」
彩香の告白に、サガは、最初、深刻そうでしたが、何とも怒り始めています。
しかし、彩香は、無責任そうに、微笑んでいました。
そうして、しばらくの間だけは、沈黙が続きましたが、彩香博士は、論点を『すり替え』ようとしています。
「ところで、優香ちゃんの才能『万能』だけど‥‥
その正体は、やること為すこと全てへのプラス補正みたい!」
「えっ‥‥凄い!」
「それで、万能を、性臭にも、適用できるようにしてみました♪」
「‥‥最悪」
「これで、優香ちゃんの淫臭は、敵に対して、毒属性にも等しいからね♡」
「最低‥‥」
ところが、ふざけていた彩香の口調が、いきなり、やさしく変わります。
「だけど、みんなの話だと、万能の最大効果は、優香ちゃんの優しさかな?」
「‥‥ん?」
「本来、優しさは、非力じゃない? でも、万能が、優しさに力を与えてる」
「赤面しても良いですか?」
「それに、力ある『やさしさ』は、周囲の『やさしさ』にも影響するわよ」
「つまり、連鎖‥‥するんだ」
「それと、優香ちゃんの『やさしさ』は、父親の優斗博士に似たのかも?」
「そうなんだ‥‥」
サガは、幸せそうにしています。
また、彩香は、穏やかな微笑を浮かべていました。
こうして、サガの未来は、幸せな『やさしさ』で、明るく祝福されました。
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




