サガMkⅡの仕様
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦で5月5日、PM2:00、ファンタジア世界、ロマーヌの館――
元・江戸前優香こと『ハイエルフ美女の剣舞士サガ』は、前世での実母『江戸前彩香』博士に、肉体を改造されてしまいました。
現在、サガは、装備や腕と脚を取り外された『コア・カーナル』(頭と胴体)だけの全裸で、自分の意志で恥部(性器など)を隠すことすら出来ません。
そのため、今の彼女は、残酷なぐらい、エロティックに見えます。
それと、ここは、客間で、ここには『戦士カルロ、野戦士ルイ、魔道士ハインツ、聖騎士アリス(♀)、軍神ガンヒルド(♀)、執事エドウィン(聖霊)、愛犬ワンダ』の男性4名女性2名と雄一匹も居ます。
けれども、男性たちは、思いやりから、サガの裸身を、遠慮がちに眺めていました。ただし、アリスは、百合なので、サガの裸体を、真剣に見詰めています。
やがて、彩香博士が、サガの『取り扱い説明』を始めます。
「優香こと『サガMkⅡ』の仕様です。
まず、第1次ボディーの『ハイエルフ』は、ハイエルフ細胞で出来ています。
‥‥ハイエルフ細胞とは、ナノマシン『マナ』に、変換可能な有機体です。
さらに、第2次ボディー『精霊体』は、マナで構成されます。
最後に、第3次の『コア・カーナル』は、有機マシン細胞で出来ています。
‥‥有機マシン細胞も、マナと変換できます。
それと、現在のサガMkⅡは、コア・カーナル形態です。
見ての通り、頭と胴体だけなので、義手や義足の類が必要です。
尚、短縮手段を、講じない限りは‥‥
精霊体から、ハイエルフに戻るには、時間単位の期間を要します。
また、コア・カーナルからハイエルフは、日単位の期間が必要です。
それから、サガMkⅡは、破壊されても、リスポーン可能な存在です。
‥‥リスポーンは、神殿など、人類運営サーバが設置された場所で出来ます。
ただし、リスポーンまでの時間は、正直、ランダムだとしか言えません。
その代わり、サガMkⅡは、サーバ間で、転送が可能です。
以上が、仕様となります。何か、質問は?」
「コア・カーナルは、百合に対応していますか?」(アリス)
「しています。そもそも、高級ラブドールのISO規格を満たしています」
「‥‥なにそれ?」(サガMkⅡ)
「他には?」
「サガMkⅡの義肢の種類は、娼婦クラス準拠のみですか?」(ハインツ)
「例えば、銃のみの腕の場合は、射撃が出来ても、スキルに制約があります」
「えっ‥‥もしかして‥‥。質問です!
コア・カーナルのOS自体を、娼婦クラス準拠にすれば‥‥
任意の職業を、娼婦サブクラスに出来るのでは?」(サガMkⅡ)
「良い質問ですね‥‥すぐに、対応します!」
「けど、それって、完全にアダルト玩具では?」(カルロ)
「えっ‥‥その改造、キャンセルします!」(サガMkⅡ)
「もう、出来たけど‥‥」
「‥‥泣いても良いですか?」(サガMkⅡ)
こうして、彩香博士による質問コーナーが、終了しました。
ですが、サガMkⅡは、コア・カーナル形態のまま、暗い様子です。
その後、サガMkⅡの高級ラブドールとしての性能を評価するため、その試用モニターとして、アリスと愛犬ワンダ(AIアンドロイド)が選ばれました。
小一時間後、アリス(女性)が歓喜しながら、サガMkⅡに言います。
「最高だった♡」
「‥‥最低!」
いまだ、コア・カーナル形態の『サガMkⅡ』は、呆れながらの半目眼で、恥じらってもいます。それから、ルイ(男性)が、アリスに聞きます。
「人前で、百合するのって、恥ずかしくない?」
「百合のためなら、裸足全裸など!」
アリスは、皆の前で、得意気に答えました。
この後、サガMkⅡの正式名称は、これまで通り、サガに決まりました。それから、サガは、夕食までには、ハイエルフ形態に戻してもらえました。
こうして、ハイエルフのサガは、特別な存在として、生まれ変わりました。
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