シェリルの18番
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
ダンジョン攻略の五日目、ベルファスト地下2階では――
剣舞士サガは、凛々しく、仁王立ちしています。
‥‥が、その手には、例のブランドアイテムが握られています。
「いくわよ、今度こそ、克服してみせる。
――バイブス『シェリルの18番』を発動!
はにゃ、ぬににに‥‥逝っちゃう♡
‥‥あひゃ、うにに、力が入らないよ‥‥あんっ♡」
サガの後ろでは、男たち(カルロ、ルイ、ハインツ)が呆れています。ちなみに、シェリルとは、アーチスト向けセクシーブランドです。
しかも、サガのヘンテコ修行の御蔭で、冒険者パーティーは、ダンジョン1~3階を、何度も周回します。正直、初心者以下の情けない有様です。
ところが、攻略の11日目、地下5階にて――
またも、サガが、仁王立ちしています。
「いくわよ、技巧『誘惑波動』を発動!」
発動すると、ホブリングの大群が『色気の波動』で引き寄せられ、攻めて来ました。そればかりか、どのホブリングも、欲情しています。しかし、サガの方は、すでに戦闘態勢を取っていました。
もちろん、男たちも参戦していて、戦士カルロが斬り込み、野戦士ルイが弓で乱射し、魔道士ハインツが魔法狙撃しています。
おまけに、戦場を、サガの色香が掌握しています。
その上、剣舞士サガは、舞うように双剣を繰り出しながら、踊るように『跳び回し蹴り』や『転宙かかと落とし』他をして、ホブリングどもを蹂躙して行きます。しかも、ホブリングどもを、見詰めながら呟きます。
「技巧『快楽麻酔』発動~☆」
彼女が、そう呟きながらウィンクすると、見詰められた数匹が麻痺しました。無論、それらは、サガによって、瞬時に、斬り刻まれました。
やげて、ホブリングどもは、逃げ出そうとします。
「技巧『絶頂気絶』発動~♡」
同時に、サガは、逃げる奴らに向かって、投げキッスしました。途端に、それらのホブリングが、すべて卒倒して行きます。
斯くして、ホブリングどもは、逃走すら許されないまま‥‥全滅しました。
実は、剣舞士サガは、度重なる『シェリルの18番』の効果で、性的能力が刺激されて、剣舞士として娼婦として、成長していたのです。
また、この急成長には、転生特典の才能『万能』も関係しています。
まさに、それは、短期間とは言え、大器晩成ならぬ、名器熟成です。
おまけに、サガは、色気や性臭を、自律制御(意のままに)しています。加えて、他者の性欲や悦楽も、高等娼婦技巧で遠隔コントロール出来ます。
それでいて、いまだ、サガは、処女なのです。
ところで、目下、サガたちは、1~8階を周回していますが、そろそろ、節目‥‥10階の『決戦の間』を、目指すつもりです。
ただし、今までの決戦は、ホブリングの兵士パーティー(単なる強者)との対決でしたが、10階での決戦は、激闘『レイドバトル』の様相となります。
けれども、10階ボスが何かは、体験済みのカルロたちが知っていました。
いよいよ、剣舞士サガと、汎知性型ゴーレムとの一騎打ちかもしれません!
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato




