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第72話 社長の謝罪と顔合わせ

第72話 社長の謝罪と顔合わせ


エルシア視点

とりあえずあのハゲが警備員に連れ出されていったわ。

あのハゲを見ていると、向こうの世界にいた与えられた権力を勘違いして身を滅ぼす事になった貴族の子息を思い出すわね。

勘違いしたままだから的外れな提案をしたり、相手の機嫌を損ねたりするのにね。

まあ、そこに気づかないのがさっきのハゲみたいな連中なんだけど。

とりあえず事務所の害虫と思われるハゲがいなくなった後で山村さんと社長から土下座レベルの謝罪をされたの。

あーしが所属するであろう事務所の社長がまともでよかったわ。

この謝罪を見てダーリンもルナママも溜飲を下げたみたい。

社長さんと山村さんが悪いわけじゃないんだけどね。

あーしもあのハゲの退場を見て少しスッキリしたし。

一騒動終わった後は山村さんからきちんとした契約書を受け取って内容を確認。

うん。

あーしと、ダーリンが求めたことがちゃんと書かれているわね。

内容も問題無し。

ルナママにも見てもらって内容に太鼓判をもらいました♡

あーしは契約書の内容に納得してペンを山村さんから受け取って署名した。

エルシア・カルティエール…と。

これであーしもモデルの仲間入りね。

どんな事やろうかな。

ダーリンもレアもルナママもサンも手伝ってくれるといってくれているし。

これからのことが楽しみで仕方ないわ。


山村視点

常務の暴走で危うくレッドダイヤモンドの原石をみすみす逃すところだった。

だけど既のところで私と社長が会議室に駆け込んで事なきを得たわ。

とりあえずよかったわ。

あとはエルシアさんのプロモートね。

まずはファッションから攻めてみようかしら。

メイクのレベルもずば抜けているからこれもポイント高いのよね。

色々アプローチの方法がありそうだから色々相談しないと…。

署名も、問題なし…え?

カルティエール?

もしかして世界的ブランドの一族!?

「エルシアさん!あなたあのブランドの関係者ですか!?」

慌てた私に驚いた社長が私が持っていた契約書を取り署名欄を見て目を丸くしている。

それはそうだ。

彼女のファミリーネームがかのブランド、カルティエール・インターナショナルの経営一族と同じなのだから。

もしこれが事実ならとんでもない爆弾だ。

私たちの事務所で抱えていい問題じゃない。

当然私と社長は大慌て。

だけど本人はよくわかっていない様子。

彼氏くん!?

説明して!!

で、話を聞いてみると、結果的には私たちの杞憂だった。

よかった。

カルティエール一族をスカウトとかやったら私たちこの業界で生きていけなくなるところだった。

全く、寿命が数年縮んだわよ。


エルシア視点

なんか山村さんと社長さんの顔がとんでもないことになっていた。

とりあえずダーリンの説明で安心したようなんだけど、あーしのファミリーネームがとんでもないビッグネームだったらしい。

んなこと言われても、あーしの家族はこっちの世界にいないし、そもそもそんな一族のことも知らないわ。

で、ダーリンに説明を求めたんだけど、ダーリン曰く、世界最高峰の王国の王女を場末の酒場の歌姫として採用したという例を聞かされて納得。

そりゃ山村さんも焦るわ。

で、このドタバタ騒ぎのあとで所属するモデルさんたちと顔合わせをしたわ。

モデルさんたち、あーしを見て固まっていたわね。

顔合わせした子達も可愛かったよ?

だけど8人が8人ともなんであーしの顔とか体とか凝視してくるの?

というかあーしを取り囲まないで!

結局あーしはモデル仲間になる人たちからメイクの仕方とか体型の維持の秘訣とか、服装の選び方とか聞かれまくってヘロヘロになってしまったわ。

えーん、ダーリン!!

帰ったら癒してよね!!

あ、だめよ!!

ダーリンはあーし達のなんだから!!

え?

あーし達?

そこからあーしはまた複数ってどういうことなの!?って質問攻めにあったわ。

てか、ルナママ!?

あらあらとか言ってないで助けてよ!!


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