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第66話 サンとのデート2

第66話 サンとのデート2


蒼魔視点

あっはっはっは

お腹痛い!!

曲げたらいいとは言ったけどさ、やりすぎだろ!!

なんだよそのフックボール。

えっぐい曲がり方すんなや。

あー、お腹痛い。

んとな、サンはひねる速度が速すぎるんだ。

こればかりは慣れだからやりながら覚えような。

というより、サンの場合は獣人の有り余るパワーでピンを飛ばすということができないからな。

確実にスプリットになるし。

天性のセンスがあるから1ゲーム捨てれば身につけるでしょ。

俺は久々すぎて160くらいなんだよね。

ターキ取れたのは嬉しいけどさ。

そんなこんなしながら次が3ゲーム目。

そろそろサンも慣れてくるかな?

やらかしそうな気配プンプンだから、俺も付き合わなきゃな。


サン視点

もう、お兄ちゃん!!

そんなに笑わなくてもいいでしょ!!

確かにバカみたいに曲がったけどさ!!

ガターから復帰するとかボクも予測すらしてなかったよ!!

でも、感覚はつかんだよ。

ここからはボクの時間だ!!

そう思ったときがありました。

なんでお兄ちゃん、私と同じようにストライク連発するの!?

まさか手加減されていた?

いや、お兄ちゃんはそんなに器用じゃない。

ということは…、あ、やっぱり。

集中力をめちゃくちゃ高めているのね。

ハイタッチもなくなるわけだ。

でも、ボクも負けないよ!

うりゃ!

パッカーン!

良し、ストライク!

パッカーン!

お兄ちゃんもストライク。

ゲーム表を見ればボクもお兄ちゃんも第3ゲームは全部ストライク。

あとは10ゲームの3投だけ。

というか、なんか人がめっちゃ集まってきているんだけど?

がやがやうるさいな。

集中できないじゃないか。

あ、店員さんが来て静かにさせてくれた。

お兄ちゃんはゾーンに入っているのかな?

ただ、淡々と投げている。

結果はパーフェクト。

プレッシャーがすごいけど、ボクには関係ない。

だってお兄ちゃんがボクに合わせてくれているんだよ?

最高じゃないか!

興奮するじゃないか!

ボクはこれまで以上に意識をとがらせ、集中していく。

周りのガヤ?

聞こえないよ。

見えるのはパーフェクトまでの玉のコースだけ。

えいや!!

パッカーン!

よっし!

ボクもパーフェクトだ!

うぇーい!!

さすがにここではハイタッチに応じてくれたね。

ってか、周りからの拍手がすごいんだけど!?

というか、成績を勝手に撮影してる人がいる!!

これっていいの!?


蒼魔視点

あー、やっぱりサンもパーフェクトか。

集中して挑んでよかった。

久々にゾーンに入っていたからなんとも言えない倦怠感が心地良いね。

あ、勝手に撮影しないでねー。

店員さん、観客バラしといてー。

サンも満足できたようだね。

顔に出るからわかりやすいよ。

多分俺が一緒にパーフェクト取ったからそれも嬉しいのかもね。

とりあえず今はこの倦怠感を味わうかな。

というかサン?

なんで俺の膝の上に座るの?

いや、えへへへじゃないよ?

むぐッ!?

……

サーンー?

ここでキスするとかなに考えてんの?

あそこの女子高生たちがキャーキャー言ってるじゃん。

え?

テンション上がって押さえられなかった?

サンは猪突猛進だからわかるけど、キスをこんな公衆の場でしてはいけません!!

え?

エルシアがいいって言った?

ふっふっふっ。

エルシアは夜の焦らしプレイの刑だな。

あー、でもエルシアならむしろ悦ぶか?

…ありえるな。

ほかを考えよ


サン視点

ボーリング楽しかったー!!

いい感じに腕がけだるいね。

でもあのパッカーンは音を聞いていてもスッキリするから溜まっているものを吐き出すにはちょうどいいね。

ボクは少し気が抜けたコーラを飲みつつ、次は何をするんだろうとお兄ちゃんを見た。

お兄ちゃんもサイダーを飲んでいて口が使えないからか、指で次にやるものを指した。

んー?

ハッテング?(合っているかな?)

え?

やっぱりちがう?

あ、バッティングか。

イラスト的に何かを打つのかな?

お兄ちゃんに手を引かれてバッティングのところに来てみた。

なんか緑の網のなかに入ってとんできたものを木の棒で打つのかな?

あー。

ほかの人がやっているの見て、何をするかわかっちゃった。

とんできた玉を手に持った棒であえてはじき返すんだね。

これは…ルナお姉ちゃんには無理なやつだ(笑)

ヘロヘロと振って当たりませんわ!!とか言いそうだね。

とりあえずお兄ちゃんが打ち方を見せてくれた。

最初は慣れてないのか空振りしていたけど4球目くらいから当たり始めて最後はいい感じに飛んでってた。

お兄ちゃん曰く100キロ?という速さなんだけど、ボクにはあまり気にならないね。

でも初めてだからお兄ちゃんの言うとおりにこの100キロからやってみるかな。

バスン。

うん。

多分素手でも止めれるね。

止めないけど。

ブン!!

あれ?

当たらなかったな。

もう一回!

ブルン!

おー、これは意外と難しいぞ。

チッ。

かすったね。

何?お兄ちゃん。

玉から目を離すな?

あー、無意識に外してるかも?

今度は意識して…

カキーン!

おー!

これまた気持ちいいね。

カキーン!

飛ぶ飛ぶ。

カキーン。

いいねいいね。

バスン!

あ、空振った。


蒼魔視点

サンからすれば100キロ位屁でもないか。

たまに空振るもののいい感じにジャストミートしているわ。

これは楽しみ方を教えてやらねば。

俺はゲームが終わったサンにホームランを教えてやる。

ほら、あそこにある丸いやつ。

そうそう。

あれに当てるんよ。

意外と難しいよ?

俺はサンに説明して、隣の120キロのところで打ち始める。

サンはもう少し早いほうがいいということで160キロに行っちゃった。

打てるんか?

カキーン!…カーン!

ってホームランに当てるんかい!!

カキーン!…カーン!

マジかいな。

まぁ、サンだしなぁ。

グラップラーだから動体視力も化け物だよな。

そう考えればあのヒッティングもあり得ん話ではないか。

そうだ、いたずらしちゃお。

タイミングを合わせて…よし!!

おー。

サンの打球とオレの打球がぶつかって別方向にいったな。

サンがあーーー!!って叫んでるけどキニシナイキニシナイ(笑)。


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