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第65話 サンとのデート 1

第65話 サンとのデート 1


蒼魔視点

「デート、デート、お兄ちゃんとデート」

サン、朝からご機嫌すぎる。

エルシアなんか我が子を見るような目でサンを見ているし。

朝ごはん食べる時もニッコニコで微笑ましすぎたし、やっぱりサンはみんなの癒しだよなぁ。

今はサンと手を繋いで押上の駅に向かっているんだけど、ご機嫌すぎてスキップもできなくなっているし。

全然前に進んでなくて思わず笑ってしまいそうになるよ。

誰がって?

サンに、だよ。

すれ違う主婦の人から見たらご機嫌な妹とお出かけするお兄ちゃんに見えるんだろうな。

別にいいんだけど。

今日の目的地は南砂にあるBOUNDY1だ。

体を動かすことが大好きなサンなら間違いなく楽しめると思う。

とりあえずボーリングとバッティングはやろうと思う。

慣れてしまえばサンは何でもできるからな。

ただ、サンが暴走しないかだけが心配だ。

前回のミカエルほど暴走はしないと思うから、そこは安心できるんだけど、体力オバケだからテンション上がってアクロバティックにならないようにだけ気をつけよう。

…多分無駄になると思うけど。


サン視点

わー、わー!

何ここ!!

お兄ちゃんに連れてきてもらったBOUNDY1に着いたんだけど、ボクには宝石箱のように見えたよ。

ただ、ゲームセンターはボクの耳にはうるさすぎたかな。

ほかのみんなより耳がいいからあの音量はちょっときつい。

お兄ちゃんはそこの所をちゃんと分かってくれるからすぐ通り抜けたんだけどね。

お兄ちゃんの話だと、まずボーリングというものからやるんだって。

今、受付カウンターのところで手続きしてくれているよ。

ボクはこっちの言葉はルナお姉ちゃんの魔法で話せるけど、文字はまだ勉強中なんだよね。

だからまだ書けないし、読めないんだ。

ただ、エルシアお姉ちゃんに練習している文字を笑われたのは忘れてないよ?

どこかでやり返してやるんだから。

あ、手続き終わったの?

靴を変える?

なるほど、専用の靴があるのね。

ボクはお兄ちゃんを真似て、自分の靴のサイズのレンタルシューズを借りる。

うん。

綺麗に洗われているね。

正直に言うと、誰が使ったか分からない物を使うことには抵抗あるけど、ボクの鼻でも匂いが分からないなら十分だよね。

求めだしたらキリがないわけだし。

えーっと、次は自分の指のサイズに合ったボールを選ぶの?

どうやって?

あ、この3つの穴に指を入れてスムーズに抜けるものを選べばいいんだね?

えーっと、この感じだと12って書かれた玉がちょうどいいかな?

11だとちょっと引っかかるし…。

え?

もう一個上にあげたほうがいい?

ってことは13でいいのかな?

よっと。

へえ。

そこそこ重いんだね。

これを持っていけばいいんだね?


蒼魔視点

サンは13ポンドか。

獣人だからそのくらいでも問題ないだろ。

えーっと、俺たちのレーンは第5レーンだったな。

よし。

ボールリターンに自分が使う16ポンドの玉を置く。

サンもここにおいてね。

そうそう。

あとは怪我をしないように腕のストレッチと手首のストレッチをちゃんとやろうね。

プラプラプラ〜。

はい、よく出来ました。

え?

子供扱いしてないかって?

ソンナコトナイヨ?

あ、そうだ。

ちょっと飲み物買ってくるから少し待ってて。

うん。

あそこの自販機で買ってくる。

コーラがいいの?

ドクペじゃなくて?

わかった。

ちょっと待ってて。

えーっと、ペットボトルでいいかな。

コーラと、俺は四葉サイダーかな。

…はい、お待たせ。

じゃあ早速ボーリングのやり方を教えるね。

まずは…。


サン視点

ふんふん。

なるほど。

向こうにある白いものを倒してポイントを稼ぐんだね。

で、手前にある線がスタート位置で、玉が通るところにある点の先端を狙う感じなのね。

あ、まずはお兄ちゃんが見せてくれるんだね。

んー。

お兄ちゃんなんで投げたあとに足を交差するの?

なんかの儀式?

特に決まりはない?

無意識?

ほえ?

ほかの人もやってるよね?

もしかして、ふらつかないようにするためかな?

あ、あとは玉と体の向きを合わせるって感じかな?

よくわかんないけど。

まあいいや。

決まりがないならボク流でやればいいんだし。

おー、全部倒れたね。

ストライク?

うぇーい?

あ、ハイタッチするの?

う、うぇーい。

なんかお兄ちゃんのテンションがおかしく感じるよ。

え?

ストライク取ればわかる?

そうなの?

じゃあやってみる。

えーっと、お兄ちゃんのやり方を真似てみようかな。

まず玉を胸の前に構えて、後ろに腕を振って、道の上の点の尖った所を狙うようにして…えい!

パッカーン!

おー、確かに気持ちいいな。

えーっと?

真ん中だけぶち抜いて4、6、7、10が残った感じ?

ビッグフォー?

なるほど。

難易度鬼ヤバな残り方なんだね。

お兄ちゃん、どうやればいいの?

なるほど。

うーん。

なんとなくなんだけど、このコースに投げれば取れる気がするよ。

えい!

お、6番がいいコース…飛んだぁ!

全部取れたよ!

ウェーイ。

…なるほど。

これはハイタッチしたくなるね。

あれ?

なんか周りの人が拍手してるけどなんで?

ビッグフォーってそんなに取れない配置なの?

あー。

確かにまぐれと言われれば否定できないね。

何となく分かった。

1番を真正面から弾き飛ばすんじゃなくて1番と2番か1.番と3番の所を狙うんだね。

曲げるの?

あー、なるほど。

やってみるかな。


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