第57話 レアとのデートwithミカエル 後編
第57話 レアとのデートwithミカエル 後編
蒼魔視点
レアの演奏やばすぎだろ。
完全にレアのコンサート状態だった。
オフショルのロングスカートで赤い髪を揺らしながら演奏する姿に俺でも見惚れていたかなぁ。
観客のなかには撮影している人もいたし。
撮影やめてとも言えないから顔出しだけはやめてほしいところ。
一応俺が軽めの認識誤認をかけたから多分大丈夫と思うけど…。
近くの女子高生がプロ!?でも写真検索で引っかからないよ!?とか騒いでいたからなぁ。
ちょっと心配。
あと、レアがこれだけ演奏できるんだったら、遊んでいる地下室を防音室に改良してそこで弾いてもらうのもありだなあ。
この辺はオヤジとお袋に相談だな。
俺も久しぶりにピアノ弾いたけど上手くいってよかったな。
しかし魔王決戦を選ぶあたり、レアもわかってんなぁって思う。
本人もめちゃくちゃ満足そうだったし。
カンパネラの時はもう向こうの世界の大聖堂が見えたからな。
こっちの人だとヨーロッパの教会かな?
ミカエルさんは感動しすぎて泣きながら祈っていたからなぁ。
あんなに拝んだら魔族に祝福与えてないかな?
両手の甲に聖痕出ていたし…。
まあ、あの演奏を聞いて拝んでいた観客もいたからなあ。
ミカエルが祈るのも仕方ないと言えば仕方ないね。
グチッターにもう切り抜き出ているな。
顔は…写ってないね。
これはFlagの弾き語りか。
うわ、リツイートの数えげつないな。
現地にいた人、羨ましい…か。
そりゃなぁ。
俺とレアはミカエルさんと一緒にヒゴバシカメラ 秋葉原店へとはいる。
目的は…配信機材ね。
レア視点
今回のデートの目的地に着いた。
予算はとりあえず考えてないな。
まずはカメラから。
ふむ。
よく分からんな。
主殿も詳しくない様だな。
「もし、店員殿、少しいいか?」
「はい、なんでしょ…先程秋葉原駅でピアノを弾いていた人ですか!?」
「む?なぜ知っているのだ?」
「あなた、バズってますよ!?」
「バズ?とは?」
「不特定多数の人がすごいとか、いいねとか言ってくれているんです」
「そ、そうなのか。我はただ気持ちよく弾いただけなのだが」
「そうなんですか。それで何かご用でしょうか?」
「声をかけたのはだな、配信に関する道具でどれが必要になるか分からんのでな。選んでほしいのだ」
「配信者になるんですか!?やることはやっぱり…」
「うむ。楽器を弾いたり歌ったり、他にも何かやる予定だ」
「これは、私のイチオシセットを選ばせていただきます!!」
おお…店員が走っていったな。
ふむ。
この店の店員のイチオシなら安心できるな。
少し待ってみるか。
主殿は…ミカエル殿に色々説明しているのか。
天界には電化製品はないのだろうな。
物作りの神はいそうなものだが。
我は近くにあったカメラを手に取る。
本当にこちらの技術はすごいものだ。
このような物、向こうの世界ではなかったからな。
あれば便利だっただろうな。
まあ通信という技術がなかったせいでテレパス魔法が発展したんだがな。
む、店員殿が戻ってきたか。
持ってきたものはヘッドセット、カメラ、コンデンサマイク、オーディオインターフェース…いろいろあるな。
「あの、私の一押しセットを持ってきたんですが、総額45万くらいになります。大丈夫ですか?」
「主殿、大丈夫か?」
「大丈夫。気にしないでいいよ」
「店員殿、だ、そうだ。」
「ありがとうございます。こちらへどうぞ」
我と、ミカエル殿、主殿は店員殿について行って会計を主殿に任せる。
「…43、44、45。千円以下の端数はサービスさせていただきますね。購入いただいた商品は配送サービスをご利用できますがいかがいたしますか?」
「じゃあ来週の土曜日の配送でお願いできますか?」
「承知しました。大事に運ばせていただきます」
うむ。
交渉する主殿は凛々しいな。
良いではないか。
ミカエル視点
ほあー。
蒼魔くんとレアさんについてヒゴバシカメラについてきたけど品揃えすごいね。
ヘパイストス商会以上の品揃えだよ。
まあ、ヘパイストス様が作るものよりは当然劣るけど、人間もやるねえ。
このカメラとか、ヘパイストス様じゃ考えつかないと思うね。
そうだ。
天界に帰ったらヘラ様にこのカメラを使ってゼウス様を監視するように提案してみよう。
雷に弱かったらだめだからこの辺はヘパイストス様に相談かな。
あの神様もゼウス様にいいようにやられているから仕返しもできると考えればいいね。
よし!
リサーチしなきゃ。
とりあえず、カメラとモニタ、ケーブルがあればいいのね。
蒼魔くんにおねだりしてみようかな?
あ、やっぱり恋人にしてもらおうかな?
でも、性交すると堕天するって話もあるし…。
堕天はしたくないけど、恋人には尽くしてあげたいってのはあるんだよね。
まあ、いま決めなきゃならないことじゃないから、実際見学してからの判断でもいいや。
エルシアさんもそのほうがいいって言っていたし。
私だって天使だけど女なんだからそういうことに興味はあるのよ。
天界アイドルの業界で枕営業やっている人もいるらしいし。
まあ、私はしなくても実力があるし、好きでもない男とヤリたくないしね?
というか、このままだと向こうに帰る時に持ち帰るものがたくさんになりそうで怖いんだけど。
いっそガブリエルとウリエルに手伝ってもらおうかな。
勝手に地上に来ちゃだめだからむりか。
なんかいい方法ないかなぁ。




