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第58話 ミカエルさん大暴走

第58話 ミカエルさん大暴走


蒼魔視点

レアの買い物を終えて、ミカエルさんが行きたいという獅子のあなに向かうことになった。

レアは目的のものが買えたことで普段上がらない口角が上がっている。

多分エルシアならニマニマするんだろうな。

とりあえず今は昼ご飯をガンガンカレーで食べて一息ついているところ。

「ミカエル殿、何故獅子のあな行くのだ?」

「私がヲタというのもあるけど、地上の文化を知りたいのがあるのよね。」

「天界との違いを確認、か」

「ただ、テンションが少し上がっているから早く行きたいのよね」

「そう焦らなくても問題はあるまい」

「わかってるんだけどね」

レアとミカエルさん、険悪にならなくてよかったな。

相反する種族だから潜在的な敵対心を持っていてもおかしくないんだけど、何もないようで安心した。

でもミカエルさんが獅子のあなに行くと、中にいるオタクさんたち、パニックにならないかな。

ただでさえ目隠れ属性だし、パッと見の神性も彼らの心をえぐらないかな? 

正直心配なんだよね。

まあ行ってみてからの対応しかないよね。

何もなければいいんだけど…。

とりあえず俺がミカエルさんを案内すればいいかな?

レア、一人で大丈夫?

わかった。

ここに2時間後、集合ね。


レア視点

ほう。

ここが獅子のあなか。

一階が同人誌で二階がフィギュア、三階がゲームに分かれているのか。

客もそれなりにいるが、なぜ皆鼻息が荒いのだ?

…、なるほど。

これのためか。

…相手がいないから想像で?

うーん。

人間はこういうものでも満足できるのか?

我はやはり愛されてこそと思うのだが。

まあ、人それぞれということか。

しかし、自分で好きな世界を描けるというのはいいな。

二次創作というのか。

なるほど。

自分の推しのカップリングで作品を作るのか。

…しかしなぜこの辺りは同性同士の作品が多いのだ?

というか、客の女性から見られているんだが。

む?

腐?

アンデット物ではないのに腐?

意味がわからん。

だが作品があるのだから需要はあるんだろう。

同性同士では子孫も作れないではないか。

我の理解の範疇を超えているな。

ん?

なんか布が垂れ下がっているな。

よく分からんマークがあるが入れるのか?

ふむ。

男の客が入っていったということはいけるのか。

どれ…。

あー。

なるほど。

性交を題材にした作品がまとめられたエリアだったのか。

うーむ。

こういうのはやはり実際にしたほうがいいと思うのだが…。

というか、男たちの視線が鬱陶しいな。

ただ、下心がある視線ではないのは助かるが…。

なるほど。

ここのエリアにいる男性は童貞が多いな。

自分でできないことを想像で補完するということか。

ありといえばありなのか?

我にはわからない感覚だ。

まあ強姦のネタや薬漬けは向こうの世界でもご法度だな。

だからそういったご法度的な欲望を本で賄うのか。

賢いのかふざけているのかよくわからんな。

とりあえず、我はここで買うものはないな。

違うフロアにでも行ってみるか。


ミカエル視点

うわー!うわー!

すごい!!

いろんなジャンルの本もたくさんあるし違うフロアにもいろんなものがあるのね。

やばい。

やばいやばい。

やばいやばいやばい。

欲しいものが多すぎる!

見たいものが多すぎる!

やりたいものが多すぎる!

あっちも行ってみたい!

向こうも行ってみたい!

うっひゃ〜~〜!!

ミカエル、突貫します!!


蒼魔視点

!?

ミカエルさん!?

目つきやばいよ!?

あ!!

待ってミカエルさん!!

店の中を走らないで!!

ミカエルさーーーん!!


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