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第2話 俺を勝手に呼んだ女神と再会

光の濁流に飲み込まれた俺たち。

光が収まると俺たちはただただ広く白い空間にいた。

そして俺の目の前に忌々しいクソ女神がいた。

「クソ女神⋯⋯」

苦笑いを浮かべたクソ女神。

「蒼魔、あなたを召喚したこと、まだ根に持っているのですか?」

女神の言葉に俺は更に苛つく。

「当たり前だ!7年間も自分の都合で勝手に人に命を懸けさせやがって!それとも何か?俺に頑張りましたと褒美でもくれんのか?あ?」

自然と俺の口調もきつくなる。

それはそうだ。

クソ女神の勝手な理由で振り回されれば誰でもこういう反応にもなる。

「ですが、応じてくれたおかげで故郷では見つけられないような恋人たちができたのですよ?そこは感謝してもらっても罰は当たらないと思いますが。」

女神の視線が俺の恋人たちに向く。

そう言われると俺は何も言い返せなくなる。

たしかに女神に召喚されたことで、こんな可愛い恋人ができて、しかも身も心も結ばれてるんだから。

それでも俺はモヤモヤが収まらず頭をガリガリと掻く。

「主殿?魔族の我やエルシアならともかくなぜ主殿がそこまであの女神を嫌ってるのだ?」

不思議そうなレア。

「あなたに魔王討伐を、とか言って勝手に召喚しておいて、有無を言わさず秘境に飛ばされれば誰でもこうならんか?しかもそのフォローは手紙で1回だけだぞ?」

「そりゃ温厚なダーリンでもそうなるわねぇ」

エルシアもわかってくれたようだ。

当の女神は顔を逸らしてる。

はぁ。

いつまでも平行線のままというわけにもいかないので女神に続きを促す。

「魔王の討伐、感謝します。四天王もあなたの恋人以外はいなくなっていますし、中隊長クラスだけでは烏合の衆になります。あとはこちらの人間たちの仕事です」

「当たり前だ。残党狩りまでさせられてたまるか」

女神の言葉に吐き捨てるように返す俺。

「まあ、そう言わないでください。あなたは私との約束を果たしてくれたのですから、ちゃんと謝礼も返します。故郷に戻りたいのでしょう?」

女神の言葉に驚く俺と困惑する彼女たち。

「女神⋯貴様はここで主殿と別れろというのか?この世界で魔族を裏切った烙印と共に生き恥を晒して死ねと言うのか!?」

「あなた様⋯嫌です⋯連れて行ってください⋯」

「ダーリンとここでさよならなの?嫌よ!!断じて拒否するわ!!」

「お兄ちゃんとお別れやだーー!!」

激昂するレアとスカートをギュッと掴んで涙を浮かべるルナ、駄々をこねるエルシアとサン。

うーん。

そうだ。

女神も俺を勝手に連れてきた前科があるんだから今度はこっちが求めてもいいよな?

「確かに帰れるのは俺としてもうれしいが、帰るんだったらこいつらも当然一緒だ。それくらい特例あってもいいだろ?」

とりあえずふっかける俺。

「まあこちらとしても巻き込んだ自覚がありますので否、とは言えないのがつらいところです」

お、通りそうか?

「ですが、あなたたち、蒼魔の故郷はこの世界と理が全く異なります。向こうに行っても苦労しますよ?」

心配そうな女神に対しレアは

「主殿と生きると決めたのだ。苦労くらいなんだというのだ」

ルナは

「わたくしとあなた様でできないことはありませんわ」

サンは

「ちきうを満喫すればいいだけ!!」

エルシアは

「ダーリンがいる場所があーしの居場所なのよ」

と、それぞれ、女神に返す。

「そこまでの覚悟があるのでしたら何も言いません。あなたたちの今後に女神の加護がありますように」

その言葉を聞き終わらないくらいで俺たちの視界は再び白く染まり、意識は遠くなっていった。

「今度は、みんなで帰れるな⋯」


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