第19話 時間を潰そう
第19話 時間を潰そう
レア視点
本日から主殿とサンが高校という学び舎に行くことになった。
我、ルナ、エルシアは留守番ということになり、高校が終わるまで間、何かをして時間を潰す必要があるということだ。
ルナは主殿からタブレットというものを借りて和食の質を高めるべく勉強をしており、エルシアは主殿の部屋で休んでいるとのこと。
あのエルシアが大人しく休むとは思えんが、主殿は笑って許すであろうな。
と、言うわけで、我も時間を潰すべく、昨晩主殿から使い方を教授いただいたパソコンで時間を潰しているところだ。
格闘の試合の動画もあるようだが、主殿の動きやキレ、技を見てきていることもあり、どうしてもつまらなく感じてしまう。
かといって野球なるものを見ても駆け引きがあるのは分かるが時間がかかるのがどうも我の性分に合わない。
うーむ。
ん?
歌ってみた?
なんだこれは?
比較とやらがあるが…ふむ。
本家とこのヒューマンが同じ曲を歌い、比較しているのか。
なるほど。
これは面白い。
本家と比較することでどこがいい、どこがだめというのがよくわかる。
ほうほう。
こちらの動画は歌の聴かせ方、声の揺らぎ、高さ、感情で比較する感じか。
ほう。
この歌っている人は本家?というのか?
その本家からコメントをもらえたりするのか。
おもしろい。
我も歌うのが好きで、よく皆から褒められたりもするからな。
やってみてもいいとは思うが、いかんせん我としては恥ずかしいというのもある。
ほう、この男性はマスカレードマスクをかぶってやっているのか。
あえて自分の正体を隠す。
これもいいではないか。
主殿が帰ってきたら相談してみよう。
以前、地球には歌うことを目的とした施設があると聞いたことがある。
ならばそこに連れて行ってもらってみんなで歌うとしよう。
よし、早速我が好むような歌がないか探さねばな。
エルシア視点
さーて、ダーリンの部屋、家捜ししちゃお。
今でこそ、あーしたち恋人がいるけど、あーしたちの世界に来るまで恋人はいなかったってことだから夜のおかずがあるはず。
ヒューマンの男は基本溜まると部下の子が言っていたからダーリンも例に漏れないはず。
さーて、どこに隠しているのかなぁ?
怪しいのはベッドの下とか…やっぱりそれっぽい本があったわね。
あーしは見つけた。
おー。
ほうほう。
わー。
すごいじゃない。
絡んでいるところまで載せているのね。
でも写っているメスのヒューマン、なんか演技くさいのよねぇ。
まあ、そういうものなのかなぁ。
ダーリンとレア達がしているところを何度も見てるけど、もっと、こう、ねぇ?
そこに愛があるかないかで表情も違ってくるのかな?
たぶん満たされたらこんな顔にはならないと思う。
まあ、わかんないけど。
あーしは雑誌のページをめくっていく。
そこで見てしまった。
見つけてしまった。
なにこれ!?
ギャル!?
コスプレ!?
キャラになりきるって何!?
キャラへのリスペクト!?
推しって何!?
あーしのなかで価値観がガラガラと崩れていく。
服装にメイク、あーしもそれなりにおしゃれをしていた自覚はある。
でもそれはあーしたちの世界の中だけだったってこと。
ダーリンの言葉を借りるなら井のなかの蛙大海を知らずね。
やばいわ。
ギャルとかコスプレとかを知りたいという欲望が抑えられない。
ダーリンが帰ってきたら、どうやれば調べられるか聞いてみよう。
まずはこの雑誌から色々学ばなきゃ。
服装、メイク、覚えることたくさんありそう。
とりあえず今わかるのは、着るものはルナママにお願いすればいけるかな。
へえ。
自分のサイズも把握しなきゃなのね。
これはやること、多そうだわ。
楽しくなってきたわ♪




