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第122話 泣きつく息子と悪議員

第122話 泣きつく息子と悪議員


蒼魔視点

んー…。

少しなまったかな。

一発ももらわなかったけど、今一つ体に切れがなかったかな。

俺は地面に倒れ込む15人を見下ろしながら考えていた。

「ば…バケモノめ」

へえ…最高の褒め言葉だよ。

「誰の差し金だ?」

そいつの髪を引っ張って俺の顔の前まで持ってくる。

「ひっ…」

「もう抵抗できねぇんだろ?俺も無抵抗な奴をいじめる気はねぇんだ。で?」

「そ、そこで倒れている剛翼さんに誘われただけっす!!」

「ふーん。手慣れてたから初めてじゃねぇんだろ?」

「そ…それは…」

「あ?」

「ひぃぃ、もう何回もやってますぅぅぅ」

…救えねえな。

しかしなんで逮捕されねえ?

もしかして…。

「こいつの親が握りつぶしてる…のか?」

黙るチンピラ。

「話さねえってことはそれが答えだな。ならこの馬鹿が起きたら言っとけ。死にたくなかったら俺たちに絡むな。それでもなお絡んでくるんだったら…わかるな?」

泣きながらこくこく頷く男。

「一度は見逃してやる。誰だって助かる権利はあるんだ。それを自分で捨てるかうまく使うかはお前ら自身だよ」

掴んでいた髪を離してやる。

…整髪料でベタベタじゃねえか。

チンピラの顔にわざとベタベタな手を塗りたくってやり、さらにプライドをへし折ってやる。

これだけやってもまだかかってくるんだったら、その日が命日だな。

俺はあえてそいつの目の前で指の力だけでサバイバルナイフを曲げてやった。

「ひい、わかりました!!」

ここまでやれば大丈夫だろ。

後はこのボンボンがやらかさなきゃな。

「うまく逃げれるなら逃げろ。どうせこのバカは親に泣きつく。そうなれば俺との全面戦争だ。次は生かすつもりはない。お前たちも死にたくないだろう?」

あえて強めの殺気で圧をかける。

何人かお漏らししてるな。

ここまでやれば取り巻きもこれ以上はヤバいと思うかな?

「ま、せいぜいよく考えな」

俺はそう言って奴らに背を向けてホテルへと戻っていく。

さあ、どうするかね。

金をむしり取ってもよかったけど、困ってないしな。


エルシア視点

!?

これはダーリンの殺気だ。

どこから?

ホテルの裏手?

あー…。

おバカさんが接触してきてダーリンを巻き込んだのね。

この感じだと抑制目的で殺気を放ったわけね。

ずるいわ。

あーしだって暴れたかったのに。

というか、生気を吸い取ってやりたかったのに。

悪いやつなら根こそぎ取ってもいいもんね。

しかも証拠も男の機能喪失しか残らないから困らないのよね。

証拠も出にくいし、わざわざアイツラのせいでEDになった!!と言って警察に行くマヌケもいないだろうし。

ダーリンが帰ってきてから詳細を聞いてから方針を決めよう。

あの人のことだからあーしたちのためなら泥をかぶることもためらわないからあーしも守れるところは守ってあげないとね。

それが未来の嫁の役目でしょ?

にひ。


Akira視点

なんか肌がピリピリする。

そう思ってるとシアちゃんの視線が外に流れた。

なんだろうと思ってると、このピリピリが蒼魔くんの殺気なんだって教えてくれた。

殺気ってこんなに感じるものなの?

よく漫画とかではそういうものを見かけるけど、実際もなの?

「んー、あーしも上手く説明できないんだけど、純度の高い殺気ほど肌で感じるらしいよ?」

てことはかなり強い殺意ってことじゃないの!?

シアちゃん!?

そんなに落ち着いてていいの!?

「だいじょーぶ。これは多分相手を威圧することが目的みたいだから」

流石?と言っていいのかよくわからない。

とりあえずなんの問題もないってそこまであっけらかんに言われたら信じるしかなくない?

というか、かなりドキドキしてるんだけど。

「それね、生存本能から来るやつだよ。下腹部、疼いてない?」

…バレてる。

「そういうこと。人として自然なことだよ」

なるほどね。

本能的に優秀な種を求める…か。

ふふ。

蒼魔くん、本当に楽しませてくれるなあ。

「でしょ?あーしたちの最高の彼氏だよ」

戻ってきた蒼魔くんはいつもと変わらない様子でシャワーを浴びに行った。

スイッチの切り替えも早いんだね。

というかシアちゃん?

座ろうか?

どこに行こうとしてるのかな?

かな?


剛翼賢治視点

うわあああ!!

はあ…はあ…。

なんかとんでもない悪夢を見ていた。

なんなんだよ。

俺はホテルの壁にもたれかかるかたちで座らされていた。

さっきまで一緒だった取り巻き達は誰もおらず、電話しても繋がらねえ。

ったくなんなんだ…。

痛む顎を擦りながら立ち上がろうとするが足に力がはいらない。

くそ、脳震盪か。

パパの秘書に電話をして迎えに来てもらうよう頼む。

あの男…この俺をコケにしやがって…。

許さねえ。

このホテルにいることは分かったんだ。

パパの力で引きずり出してやろう。

そして土下座をさせて地面を舐めさせてやる。

せっかくいい女を見つけたのにとんだとばっちりだ。

多分観光客だから国際通りを見張ってれば見つかるだろ。

覚悟しとけよ。

パパにきっちり締めてもらうからな。

俺らは上級国民。

下々の者共は俺たちに頭を下げて生活してればいいんだ。

反抗することの無意味さをわからせてやるよ。

どうせやりすぎてもパパがもみ消してくれるしな。

あはははは!

俺に手を出したことを後悔するといい!

むしり取れるだけむしり取ってやるからな!

あ、パパだ!

「ねえ、パパ。懲らしめてほしい奴がいるんだけど…」

10年使ったPCがついに天に召されてしまいました。

大至急新しいPCを買ったんですが、いろいろとまだ足りない周辺機器があるので、出費が増えますね。

ストックはあるので、どこかでまとめて1週間分先行予約したいところです。


沖縄編、まだ続くんじゃ。

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