第15話
ハバネロが掲示板に書き込んでいる横で、ちょっと休憩。だって俺がすることって特にないしさー。せいぜいハバネロが投稿する内容を確認することくらい?
「────よし、こんなものかな。これでどうだ?」
「んーうん。いいんじゃない?」
「オーケー。ならこれで投稿してっと。お、早速コメントが……なんか盛り上がりが半端ないな。あ、ロロ。質問きてるぞ」
「えーー…パスで」
質問とか答えるの切りないじゃん。1つ答えたら新しい疑問が出てきてまた答えて、をエンドレスでやるんでしょ?それはちょっと遠慮したい。
「なら機会があればまた書き込みますって投稿するぞ」
「うん。ハバネロ、ありがと」
「どいたま」
ハバネロが掲示板でやり取りしている様子を眺める。面倒見いいなー。本来は俺のことなんて放っておいてもいいはずなのに、良い人すぎる。最初のフレンドがハバネロでよかった。
「そうだ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」
「ん?俺に?」
「そう」
「ロロに教えられることなんてあるかなー…。それで、何を聞きたいの?」
「その、ビーストブリーダーっていう職業知ってる?」
「ビーストブリーダー?んー聞いたことないな」
ハバネロも知らないのか…。俺の職業、謎が多いのばっかりじゃない?もうちょっと分かりやすくしてくれたら、俺もサクサク進められるのに。…まぁこういうの、嫌いじゃないけどな!
「ブリーダーと言ったら、生き物を育てて売るみたいな感じだと思うんだけど…」
「俺もそう思う。もしビーストブリーダー関連で情報を見つけたら連絡して欲しい」
「いいぞ。俺も気になるしな」
その後軽く雑談して、ハバネロとは別れた。やっぱり他のプレイヤーと話すと、自分の知らない情報を知ることができるな。いいことだ。
「んーさて、移動するか」
「するかー」
何をしようかなー。…そう言えばクエストを受けていたな。確か草原ラビットを討伐するやつ。期限は3日だった気がするからまだ猶予はあるけど、さっさとクエストを片付けてしまおう。
「ハヤテ、南の草原に行くぞ!」
「おー!」
草原にはまだチラホラとプレイヤーがいた。グループを組んでいる人たちもいる。俺は多分ずっとソロだろうけどな。…なんか悲しい。いや、ハヤテがいるから実質1人じゃないか。
「ハヤテはウサギを探してくれ。今日の目的はそいつを3体倒すことだからな」
「分かったー」
サクサクと草を踏んで奥へと進んでいく。ウサギは臆病な生き物だけど、草原ウサギはどんな性格だろう?さすがに好戦的ではない、と思いたい。
「ロロー見つけたよー」
「お!ナイス!」
ハヤテが指し示す方向には、のんきに草を食べている草原ウサギが。まだこちらには気付いていないのか、警戒心ゼロで食事を楽しんでいる。これは奇襲できそうだ。
「それじゃあ俺がまず攻撃するから、ハヤテは追撃してくれるか?」
「任せてー」
「ありがと。それじゃあ…火精の吐息」
「ぐるぐるビューン!」
草原ウサギの毛×2
草原ウサギの肉×1
俺の魔法で草原ウサギはこちらに気付いたが、ハヤテの魔法であっけなく倒された。やっぱりハヤテ強いよなー。
「ロローあっちにもいるよー」
「運がいいな。ハヤテ、さっきと同じやり方でいくぞ」
「うんー」
・・・
・・
・
はい、またまた調子に乗りました。だって面白いくらいに草原ウサギが出てくるから、つい…。グリーンスライムもちょいちょい飛び出してきたな。
草原ウサギの毛×44
草原ウサギの肉×22
ウサギの尻尾×2
スライムの粘膜×16
グリーンスライムの魔石×8
ウサギの尻尾は尻尾のようにフワフワとしたキーホルダーのようなものだ。こういうの好きな人、意外と多いのではないだろうか。
それ以外に目新しいものはドロップしなかったな。ちょっとレアなアイテムとか期待してたんだけど…残念。
「ハヤテ、疲れてないか?」
「うんーまだまだ大丈夫ー」
「すごいな。俺もMP回復したら、まだ戦えるけど…」
このまま街に戻ってセフィリアさんの所に行くか?いやでも、もう少し気分転換したいよなー。
めーう
「うん?ハヤテ、何か言ったか?」
「ううんー何も言ってないー」
「でも今聞こえた気が…」
めーうめー
「やっぱり、聞き間違えじゃない。あっちから聞こえるな」
「ロロー行くー?」
「うん。行ってみようか」




