5話 感情
いつもより、文字数が少ないです。
すいません。
目が覚めたのは、昼前。
何か夢を見ていた気がするが、はっきり覚えていない。
まあ、夢だしどうでもいいか。
俺は食堂に降り、遅い朝食を取る。
食べるメニューはこの前と同じ物。
相変わらず、データとは思えない旨さ。
ゲーム世界で、食べる人の気持ちが分かってきた。
データを食っても太らないから、ダイエットには最適だな……。
考えてこなかった、いや、考えたくなかった現実への思いが、溢れ出てくる。
きっと、家族に心配かけているよな。姉貴とは喧嘩ばかりしてきたけど、泣いてるのかな……。
急激に襲いかかってくるホームシック。食欲が落ちる前に、嗚咽によって食べれなくなる前に、朝食を食べる。
そして俺は、部屋に戻って泣いた。
まだ開始されていないが、もしデスゲームが開始されたら、戦闘で生き残り、家族に会えるのか……。
心にくすぶり続けた感情が、涙と共に流れ落ちたのは昼過ぎ。
感情の高ぶりが収まった俺は、決める。
ゲームを楽しむ事。
無理しない事。
データによって構築された世界を出られない以上、ここを現実と定め、通常の生活を送るだけ。
ならば、この非日常がデスゲームに変わる前に出来るだけ楽しむ。
金が増えたために、装備を購入。
購入した武器は、目標に設定した1000Pのトライデント。
この武器は、三つ叉に分かれた青銅製の武器で、片手だけではなく、両手で攻撃することも可能なほどしっかりと作られている。
一応、斬撃することも可能だが、初期装備の短槍と威力は同じ。
しかし、突きについては全くの別。
通常時での威力は1.5倍近く上がり、速度が乗ればさらにダメージ量は増える。
一目惚れしていた武器を、たった数日で購入できるとは思っていなかった。
防具は、DEXの高さを活かせる装備を選択し、ハードレーザーを購入。
軽防具だけでは、防御面が多少心配なので、15%の防御力を上げる指輪"硬さの指輪"を購入。
後は、探検に必要なアイテムをチョコチョコと。
合計で2968P。
この前の戦闘で手に入れた金をほとんど使ってしまった。
装備に金をかけるのは、重要なので後悔はしていないが。
これだけの金があったのもエリスのおかげ。
何かお礼しないとな……。
沈没船を見つけて、考えよう。
一度潜った事のある海に、俺は再び潜る。
沖へ泳いで約1時間。陸地がほぼ見えない位置まで来た。
ここまで、モンスターとのエンカウントはここまで無し。
今まで会った海のモンスターは、攻撃をすると戦闘状態になるため、俺が仕掛けなければ何もしない。
また、"探索"によってモンスターを避けて、戦闘を回避していることも要因の一つ。
少し進んだ場所で再び"探索"を使用。
"探索"は、モンスターに赤い点で反応するのみ。
"探索"を使っていて、それ以外の表示は見たことがなかった。
しかし、
緑の点!?
なんだこれ……。
俺には、緑の点が何を示しているか分からないが、赤い点が緑の点を囲んでいる。
まるで護るように。
緑がアイテムと仮定するなら、こんな特殊な場所にあって守護付き。
エリスのお礼にできるアイテムか?
それとも、沈没船……?
かなり安易な発想だが、興味は引かれる。
装備を整えて、俺は緑の点に向かう。
俺は、緑の点に近づくが、周りの赤の点は動かない。
また、モンスターの姿も見えない。
不思議に思うが、その疑問も、緑の点の上に着くと疑問は解消される。
そこには、
大穴が存在していた。
明らかに怪しい大穴。
中井君にどんな展開が……。
勢いで書いているので、まだ決めていません。




