3話 人々
前までの話で矛盾点が見つかりましたので、訂正しました。
また、見つかったら訂正していきます。
「プレーヤーの皆さん。この世界に馴染むことから始めて下さい。ある程度の時間がたったら、また連絡いたします。」
それを最後に、声は消えた。それと同時に、メッセージボックスの中にメール。
このゲームについて詳しく書かれた説明書だった。
しかし、プレーヤーたちは、それどころではない。
多くの者は状況を飲み込めず固まっている。
海の街"ソル"
ログアウト不可能な状態を知らない、中井聡は懸命に沖へと泳いでいた。
時間にして、1時間30分。その間に"泳ぎ"とレベルが上がった。
レベルアップによって得たSPは20ポイント。
それを振り分けて、
プレーヤー名:NAKA Lv1⇒Lv3
クラス:海人
HP:230⇒300
MP:20
STR:75⇒90
DEF:45⇒60
INT:10
LUK:8⇒10
DEX:20⇒21
金:0P
スキル
槍 Lv1
疾走 Lv1
探索 Lv1
情報 Lv1
泳ぎ Lv1⇒Lv5
狩猟 Lv1
しかし、海で見かけるモンスターは、タコやイカ,ウツボなど、クラゲよりレベルが高そうなモンスターばかり。
だが、戦う事の出来るモンスターもいる。
それは、アジ。
情報収集しているとき、漁師の人が、
「どうしても海に拘るなら、アジと戦いな。アジはLv5と海のモンスターの中でレベルがかなり低い。だが、100匹程の大群で泳いでいるから倒せないぞ。運がよければ、群れからはぐれているのを見つけれるはずだ。」
沈没船を探していると、群れからはぐれている5匹のアジを発見。
先制攻撃を仕掛ける。
短槍で与えたダメージを確認。見たところ、ダメージはHPの半分程度。
2回の攻撃で、倒すことができる。
アジ5匹のHPバーが緑から赤へ。戦闘が開始される。
アジは俺に向かって勢いよく突っ込む。
それは、矢が飛んでくるような感覚。
"泳ぎ"を上げていたため、2匹までは避けることはできたが、残り3匹の攻撃を受ける。
ダメージは全部で38。たかだか全HPの1割程度。
まずは、HPの減ったアジを短槍で斬り倒す。残りは4匹。
またもや、アジは同じように突進してくる。どうやら、攻撃パターンはこれしかないらしい。
今度は、回避を捨てて1匹にだけ的を絞り、カウンターで槍を突き出す。
アジの速度と俺のSTR補正によって、アジのHPバーは黒く染まり、ポリゴン化。
3匹の攻撃はヒットして、ダメージが44。
残りHP212。
1匹ずつ倒せば余裕と思っていたが、アジの攻撃速度が上がる。
回避しながらも、斬撃を行うが当たらない。
直線的な攻撃なのは変わらないため、攻撃軌道は読むことは可能。
しかし、回避速度が間に合わない。
焦っているうちに、残りHPは121。
もう回避は完全に捨てて、直線的な攻撃を読み、カウンターを試みる。
カウンターは成功して、1匹倒すがダメージを喰らい、またカウンターで倒して、ダメージをもらう。
最後の1匹は逃げ出すが、追いかけてとどめを刺す。
残りHPは32。
かなりの激戦だったが、無事倒すことができた。
レベルが上のモンスター5匹から得られた経験値は多く、レベルアップする。
また、戦闘に関わった多くのスキルのレベルが上昇。
俺は、レベルアップによって手に入れた10SPをDEFとDEXに振り分けておく。
プレーヤー名:NAKA Lv3⇒Lv4
クラス:海人
HP:300
MP:20
STR:90
DEF:60⇒78
INT:10
LUK:10
DEX:21⇒25
金:0P⇒300P
スキル
槍 Lv1⇒Lv3
疾走 Lv1
探索 Lv1
情報 Lv1⇒Lv2
泳ぎ Lv5⇒Lv6
狩猟 Lv1
そして、アジの"情報"を確認する。すると、通常の経験値と比べて、手に入れた経験値のほうが、約1.5倍多い。
どうやら、"海人"の特殊能力は、海での戦闘によって生じる経験値も増えるようだ。
アジとの戦闘から3時間。沈没船を探し回って泳ぐが、影も形も見えない。
戦闘に関しては、"探索"によるモンスターの早期発見と、Lv2になった"情報"によって、事前にモンスターのレベルを確認できるようになったため、危険は回避してきた。
海に出て約5時間。さすがに辺りは日が陰り、オレンジ色になっている。
そろそろログアウトするか。晩飯を買わないと。
初めよりレベルの上がった"泳ぎ"で宿に向かった。
街に戻ると、かなりの数のプレーヤーがいる。
みんなログアウトせずに、熱心にプレイしてるな−−−−。
感心していたが、ほとんどのプレーヤーは暗い顔だった。
始めてすぐのゲームで暗い顔になる理由が気になったが、俺には関係ないと割り切り、宿に戻る。
宿の食堂が騒がしい。
わざわざデータを食べなくても……。
俺も少しは腹が減っていたが、肩をすくめながら寝落ち(ログアウト)するため、部屋に入ってベッドに潜り込む。
おやすみなさい……。
空腹による痛みで俺は目を覚ます。
目を覚ました場所は、寝落ちしたはずのベッドの中。
寝落ち出来ないゲームなんてあるのか?
混乱する頭。空腹による腹の痛み。
とりあえず空腹を抑えるために、食事を取る。
アジを狩った時に、手に入れた金で1番安い定食を頼む。
注文して1分もせずに飯が出る。
湯気の立ち上る白米。
ワカメ、豆腐、油揚げの浮かぶ味噌汁。
サンマの味噌焼き。
どれも美味しそうで、データで構築されているとは思えない。
箸をサンマの味噌焼きに入れて、一口食べる。
口の中に味噌の風味と、サンマの身の甘みが口の中に広がり、物凄く旨い。
空腹というスパイスもあり、止まらない。
俺は高速で、飯を食べ終わると、腹の痛みが無くなる。
時間が開いた事で少しずつ混乱が収まる。
まず、俺はオプション欄からログアウトボタンを探す。
無い……。
次は、ログアウト不可能な時のヘルプを調べる。
無い……。
最後にチャットを確認する。
チャットテーマ
おいおい、デスゲーム開始かよ!?
かあちゃん――――(泣)助けて!!
これからヤバくね!?
など、かなり混沌な状態になっていた。
テーマの中で割とまともそうな場所に入ると、
チャットテーマ
これまで、これから
私たちはアドベンチャーオンラインの世界に閉じこめられました。
まず、オプション欄にログアウトボタンが存在しません。
そして、意識が無い状態で発生する強制ログアウトも起こりませんでした。
以上の理由から閉じこめられたと考えます。
しかし、私たちプレーヤーでは、この問題についてどうすることもできません。
次に、このゲームはデスゲームか否かを考える必要があります。
チュートリアルでは、ゲームに馴染め、と言われています。
つまり、少なくともまだ、デスゲームではないという証明だと考えています。
再び連絡すると言っていた以上、次に連絡がある時に、デスゲームに設定が変わる可能性があり、レベルを上げる必要があります。
もし、私に賛同してくれる人がいるならば、ホルンの宿屋に来て下さい。
名前はエリス。待っています。
他のチャットテーマや、エリスの筋道がたった説明を見る限り、このゲームに閉じこめられたのは確定的。
チャット内に、コメントや書き込みが無い。真面目に書かれているため、悪ふざけで書き込みをしにくいか、現実から逃げたいからか。
おそらく後者だろうな……。
悪ふざけで書き込みする奴は、真面目な書き込みほど茶化しやすいから。
俺は、NAKA。その意見に賛同。宿屋にいてくれ。
俺は書き込むと、"疾走"を使い、ホルンヘ急ぐ。
おかしな場所の指摘ありがとうございました。




