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8話 集団戦闘

投稿遅くなり大変申し訳ございません。

やっと、書き終わりました。

本当にすみません。

エリスがいるので"疾走"は使わずに歩くこと30分。

山に着くと、モンスターを集団で狩る光景が多く見られるが、俺らみたいに2人組のパーティーは見当たらない。

クエスト目的であるホワイトシープを探すために山の中に入っていくと、途中で1人のプレーヤーが声をかけてきた。


「初めまして、"Kei"と言います。突然、すいません。2人とも"ホワイトシープ"を倒しに来られた方ですか?もしそうなら、恥ずかしい話なんですが、パーティーに火力(アタッカー)が足りないで、パーティーに入ってくれませんか?予想以上に山のモンスターが手強くて……。」


苦笑いしながら話しかけてくる。

Keiの容姿は、身長が175㎝程度で髪はやや長め。見た目から年は20代後半。"頼りになる男"というよりも、"優しい男性"という雰囲気を醸し出している。しかし、眼には強い意志を宿しているのを感じる。


質問の解答は目線で、エリスに丸投げ。俺としてはどちらでも良い。


「私は別にいいわよ。ホワイトシープまでの戦闘はNAKAが1人で戦闘する事になりかねないから。まあ、人数は多い方が安全性は高くなるし。」

「俺はエリスが反対しないなら別に。」


2人からの了承の返事を聞くと、苦笑していた顔とはうって変わって、少年のような笑顔になる。


「改めてまして、自分はKei。ギルド"理想の現実"のリーダーです。他の仲間については後で紹介しますね。」

「NAKA。得意な戦闘距離は中・近距離。海の街"ソル"を拠点にしてる。」

「エリスよ。初めまして。私は攻撃魔術よりも支援魔術の方が得意かな。」


Keiに紹介された"理想の現実"のメンバーはTakuとイチ。

各人の獲物は、イチ"刀"、Taku"剣"、Kei"弓"で、前衛後衛のバランスがいい。


少しの間だが、彼ら3人に、俺とエリスを含めた5人パーティーで戦闘をする事になる。


個人での戦闘が主であった俺のパーティー戦闘経験はエリスと組んだ時のみ。

しかも、パーティーで協力しあいながら、互いをフォローするのではなく、俺がエリスを守り、召喚獣を出すまで時間を稼ぎ、召喚が完了すると、エリスが"挑発"でモンスターを呼び寄せて、召喚獣で無双する。


つまり、エリスとの戦闘時は、個人戦闘と全く同じやり方でよかった。

しかし、多人数によっての戦闘はトラブルが多くなると考えて覚悟はしていたが、予想とは裏腹にKeiは的確な指示で、戦場をコントロールする。



サイド:Kei



パーティーでエンカウントした相手は、


ゴブリン×3

バッドドッグ×2

ゴブリンシャーマン×1


「イチ、右側のゴブリンを斬り払って。シャーマンのサポートにまわられると面倒。Takuは、正面で犬を引きつけて。NAKAさんはTakuのサポートを。エリスさんは遠距離からイチのサポートを。自分はシャーマンを潰します。」


Keiから指示がとび、各自が行動に移る中、ゴブリンシャーマンが呪文を唱え始める。


「呪文詠唱確認。発声より"ファイヤーボール"と推測。詠唱終了時間まで約30秒。妨害のための射撃を開始。"クイックアロー"」


3本の矢を刹那の間すら開けずに連続して放つ弓スキルによる技。

レベルの差があるため、与えたダメージは、全HPの一割程度。

ただし、連続して発生したダメージにより、行動中断(ノックバック)を起こし、呪文の詠唱は止まる。


「また呪文を唱えられると面倒だ。多少のMP消費してでも、短時間で倒すべきか。"パワーショット"」


技による攻撃のため、通常の攻撃では発生しないオレンジ色のエフェクトが矢に発生して、加速度的に速くなる。

増加する速度はパワーに変換され、シャーマンのHPを二割程度削る。


残りMPが二割程度になったとき、ゴブリンシャーマンはポリゴンになった。



サイド:NAKA Taku




「――――Takuは犬を引きつけて。NAKAさんはTakuのサポートを――――。」


それを聞いた瞬間、Takuは飛び出す。追撃のためにNAKA。


接近すると、Takuに2匹のバッドドッグが時間差で迫る。



バッドドッグはゴブリンと違い、統率され攻撃をしてくる厄介モンスター。今回は2匹しかいないが、5匹、6匹と数が増えると、バッドドッグの連携が複雑に変化して、対応が難しくなる。


Takuは一体目のバッドドッグの攻撃を"ステップ"で横に回避し、カウンターを叩き込む。正面のスペースに、追撃でNAKAの"突進"。

初めはTakuにヘイトを向けていたバッドドッグだったが、技によって発生したNAKAの硬直時間を見逃さない。


バッドドッグの攻撃を受け、NAKAに26のダメージ。


しかし、NAKAは不敵に笑う。

何故なら、2匹のバッドドッグは横に並びで入ってしまった。


"旋風"の範囲内に。


「Taku、巻き込まれないように離れてろ。このゲーム、パーティーでもダメ貰うから。」


草原地帯で使った技。あの時よりもステータスは上がっているので――。


簡単に2匹ともポリゴンに変化する。

開いた口が塞がらない様子のTaku。


「NAKAさん、レベルはどれぐらいですか?」

「Lv12だけど。初日から動いているからね。」

「そのレベルなら、もっと先のエリアでも戦えますよ……。」


そういえば最近同じような光景、森林地帯でも見たな。


デジャヴを感じながら、苦笑いを浮かべる。



サイド:イチ エリス




「イチ、右側のゴブリンを斬り払って。――――エリスさんは遠距離からイチのサポートを――――。」

「了解。エリスさん支援お願いします。」


イチのクラスは"侍"。

このクラスは、HP、STRのボーナスに加えて、DEX、LUKボーナスも与えられる。

序盤にそれだけのボーナスを与えられているために、当たり前のように、ペナルティは存在する。DEFが大幅に低いのだ。

たったの一撃が致命傷になるほどに……。



イチはゴブリンの単調だが多数の攻撃を特化させたDEXに任せて、"ステップ"を用いて避けて、カウンターをかます。


時々、ゴブリンは奇声をあげ、大きくHPバーを減らしてのけぞる。


HPバーが大きく減る理由としては、LUKの高いと、クリティカルの発生確率が上がっているため。


ただ、DEXの高さに任せて回避するにも限界があり、ゴブリンからの攻撃を食らう。だが、DEFは低いので、ゴブリンの一撃で、全HPの三割弱持っていかれる。



「――――ッ!!」

「回復しますから、10秒耐えて下さい。」


即座にエリスがフォローする。


"精霊よ、我が杖に宿りて傷を癒やす力となれ。ケア。"


スキル"捕獲"を"杖"に変更することで使用可能になった初歩的な呪文。



回復量としては全HPの二割程度とわずかなものだが、回復出来るプレーヤーがいるのと、いないのでは安心感が違う。


"ステップ"で回避を失敗したとしても、回復してもらえることで余裕ができる。

心理的余裕は焦りから解放し、"ステップ"による回避の成功に繋がる。


もはやイチに、ゴブリンの攻撃は当たらない。


一方的な展開になり、ゴブリンはただの経験値を貢ぐだけの存在となった。




無事、全てを狩り終えた俺たち。

戦闘後に一息ついた時間にKeiは、俺の強さに疑問を持ち、レベルを聞いてくる。

「Lv12だけど。」と軽く答えると、絶句している。

「どうやって、初期エリアでそんなにレベル上げたんですか?」

「いや、海で戦ってたらこうなった。」

「「「「は?海――!?」」」」


これには、エリスを含むパーティーメンバーがハモり、固まっている。


5、6秒程して、思考の硬直から抜け出したエリスが聞く。


「海のモンスターのレベルは?」

「"情報"で見た限りでは、かなりバラバラ。でも、二桁がほとんどで、例外に一桁のモンスターもいるけど、群れで行動してるから、塵も積もればなんちゃらで、ダメージはかなり高いよ。レベルの高い相手と戦闘するのと難易度は同じくらい。その分、レベルも上がりやすいよ。」

「あなただけ強くなるのは卑怯です。私も連れて行きなさい!!」


その後ろで"理想の現実"の全員が、自分たちもお願いします。と目で訴えられた。

これは拒否出来ないな――――。


「はいはい、了解。みんなで海に行くか。なら速くホワイトシープ倒そうか。」

次こそは、次こそは、ホワイトシープとの戦闘に入るつもりです。


投稿についてなんですが、これからもゆっくりになると思います。


すいません。

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