視野
# なぜ、当たり前を疑わないのか?
「なぜ、当たり前を疑わないのか?」
自分たちの中では当たり前のことが、相手には当たり前ではない。
魔法士と技術者の関係について考えていた。
組織自体はもともとあったもので、ある程度の整備はしてきた。けれど、長持ちしない領民はそれを当たり前だと思っていた。
そして、魔法士と技術者の関係にも、同じようなことがあった。
お互いが、なぜあいつはわからないんだ? と思っている。
自分たちの中では当たり前のことが、相手には当たり前ではないことを知らなかった。
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同じ世界に生きている。
同じものを見ている。
それなのに、どうして理解が食い違うのだろう。
自分にとって当たり前のことを、相手も当たり前だと思っているとは限らない。
けれど、自分にとって当たり前であるものを、わざわざ疑問に思うことはあるのだろうか。
当たり前だからこそ、疑問に思わない。
疑問に思わないからこそ、相手も同じように考えていると思ってしまう。
そして、相手が理解してくれないとき、なぜわからないのかと思う。
でも、相手も同じように考えていたとしたら?
お互いが、相手のことをわかっているつもりでいる。
お互いが、自分の当たり前を相手も知っていると思っている。
そのとき、二人の間にある違いは、どこにあるのだろう。
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自分にとっての当たり前は、他人にとっても当たり前なのだろうか。
自分が知っていることを、相手も知っているとは限らない。
自分が経験してきたことを、相手も経験してきたとは限らない。
それでも、私たちは同じ言葉を使い、同じ世界で暮らしている。
だからこそ、相手も自分と同じように考えていると思ってしまうのかもしれない。
けれど、同じ言葉を使っているからといって、同じものを見ているとは限らない。
同じものを見ているからといって、同じ意味を見いだしているとも限らない。
では、私たちは、どこまで相手を理解できているのだろう。
そして、相手を理解できていないことに、いつ気づくのだろう。




