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帰還

お出かけと言うよりも旅行に近いのが終わり、セシリー達が待っている場所に帰って来た。

 セシリーとマリスはゲートで出迎えてくれた。

 「ごめん!」

 合ってすぐ荷車から降りて頭を下げた。

 セシリーとマリスはいきなりの行動で少しビックリする。

 「ごめん!俺が情け無くてみんなに心配かけてしまった。本当にごめん!」

 俺は頭を下げたまま謝罪を続けた。

 許してくれるはずが無いと知っていても俺は謝り続ける。

 「頭を上げて、カイくん」

 セシリーの言い終わったあと、俺はゆっくりと頭を上げた。でも、二人の顔を見ることが出来ない。

 「私は、そんなこと気にしてないわ。誰だってあるじゃない。だから、怒るってことじゃないかなって…」

 セシリーは優しかった。俺はそれだけで嬉しかった。でも、それだけでは駄目なんだ。

 マリスにも許して貰わないと意味がない。

 マリスの方を見るとマリスは俯いたままだった。

 「マリス…」

 俺は名前を呼ぶ。

 俯いたまま近くに寄ってくる。

 俺は殴られる覚悟をした。しかし、マリスは走り出し思いっきりタックルをして来た。

 予想外だった為、タックルで飛ばされた。

 「マリスくん!?」

 「マリスさん!?」

 二人はマリスのタックルに驚く。

 誰も予想しなかっただろう。

 マリスも反動でよろめくが四つん這いになって耐える。

 息を大きく吸うって俯いていた顔を上げるマリス。

 マリスの目には涙が溜まっていた。

 「バカヤロー!何が心配かけてごめんだよ!どんだけ心配したか知ってるんか!俺達があの時に誓いあった、あの言葉はどうなんだよ!」

 …そうだ。あの時、誓い合った言葉を思い出す。

 

 ―俺たち二人一緒に強くなってどんなモンスターにも負けない最強の冒険者になろうぜ!


 気づくと目から涙が溢れだしていた。どんなに拭き取っても涙は溢れだす。

 マリスも溜まってた涙が一気に流れ出す。それと一緒に感情も溢れ出る。

 「なに俺よりも先に挫けてるんだよ!なに一回だけ、壁が壊されたからって、使えなくなってんだよ!」

 「…マリス」

 「なに俺たちの目標がこんな所で止まってて良い訳無いだろ!」

 心の中にある物を全てを俺にぶつけ、息を切らせている。

 マリスの俺に対する想いは想像以上だった。

 まさか俺を目標に指定だなんて、それに、『俺たち』って事はガートたちのとこだろう。彼らにも謝らなくてはな。

 息を切らせていたのを整え、涙を拭き取り、強い眼差で俺を見ながら近付いて来る。

 「だから、俺たちの為に強くなってくれよ…」

 マリスはいつもの元気な声で言い、手を差し伸ばす。

 俺はマリスの顔を見るといつも見せる笑顔があった。

 差し伸ばされた手を強く握ると思いっきりマリスの方へ引き寄せられる。その勢いに乗り俺は立ち上がる。

 「許してもらおうという気は無い。それに、謝る気もない」

 そう謝る気はない。いや、謝ってはいけないと思った。

 「そこは謝ろうぜ」

 マリスと俺はお互いに笑う。 

 俺たちの仲直りを遠くで見ていたユイさんとセシリーも一緒に微笑んでいた。

 俺たちはゲートに入ろうとするとセシリーが何かを思い出したのかゲートの踏み切る寸前で止まる。そして、笑顔で振り返る。

 「おかえりなさい。カイくん」

 俺は歩きを止める。

 …え?

 「ふん、そういう事」

 「そういう事ですね」

 横にいたマリスとユイさんがセシリーの行動が分かったのか、セシリーの元へ寄り、二人も笑顔で振り返る。

 「「「おかえりなさい。」」」

 三人は息ぴったりだ。

 だか、まだ俺は三人の行動の意味がわからない。

 するとマリスはため息をつき呆れ顔をしてきた。

 「はぁ〜、帰ってきたら何て言うんだ?」

 「…っ!」

 俺はようやくこの意味を理解した。

 まぁ、いいっか。

 「ただいま」

 「「「おかえりなさい。」」」

 三人は息ぴったりだ。

 だか、まだ俺は三人の行動の意味がわからない。

 するとマリスはため息をつき呆れ顔をしてきた。

 「はぁ〜、帰ってきたら何て言うんだ?」

 「…っ!」

 俺はようやくこの意味を理解した。

 「ただいま」


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