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唯一の技

 ちくしょー!まさか俺の分まで用意されていたとは思わなかった。

 重い。筋力強度していてもキツい。

 これ絶対に筋肉痛になるわこれ。

 寝床に着いた時には二人は疲労でその場で熟睡に入った。

 朝起きると全身が痛くて身体を動かすことが出来ない。

 マリスも俺ほどでは無いと思うが筋肉痛になった。

 今日はその場から一歩も動かずに休息をとった。

 筋肉痛が治ると俺は換金所と鑑定所に行った。

 換金所では、ある程度のモノは銀貨に帰ることが出来た。

 鑑定所では、このギルド署最高のドワーフのトルさんに鑑定してもらった。龍鱗の守りの素質を見てもらうことにした。見たことのない道具を使いこなしながら本格的に見てもらった。

 「何なんですか?アレは?」

 「うむ。この私でも分からん。アレの断片でも取れればわかると思うんだが、どんな手を使っても傷が付かん。それどころか高級なドリルが壊れてしまったわい。」

 涙目になりなり始めた。奥にあるテーブルの上に少しながらボロボロになったドリルがあった。

 涙目になるトルさんを見てると何だか罪悪感を覚え、お詫びながら金貨十枚程差し出す事にした。

 トルさんは金貨を受け取るとさっきまで嘘だったかのように喜び始めた。

 さっきの嘘じゃ無いよ…ね?

 嘘だったらしてやられた感半端ないんですけど!

 しかし、トルさんでも解らなかったらどうすればいい…

 「ところで、アレはどのようにして造ったのだ?」

 トルさんは金貨をテーブルの上に置き龍鱗の守りに近寄り軽く叩きながら聞いてきた。

 「それは…コンクリートに硬質化をずっと上乗せしていったら何か出来ました。」

 「…え?」

 「…え?」 

 ?を?で返した。

 「…いやいや、そんな事で作れるわけ無いだろ?」

 鼻で笑い馬鹿にしたかのように言った。

 「……」

 「…マジかよ」

 さっきまでの表情とは違い驚く表情になる。

 トルさんは奥へ何かを取りに行き、数分後トルさんはコンクリート出できたブロックを持ってきた。

 「お前さんも手伝え」

 龍鱗の守りを作るつもりだろう。

 ブロックを地面に置きトルさんは硬質化をかけ始めた。

 すると段々コンクリートが黒くなって行った。

 ここまでは同じだ。

 しかし、いくら硬質化を上乗せしても漆黒のブロックが出来ることはなかった。

 たまたま、出来なかったと可能性がある為、何回か試してみた。 

 でも、漆黒のブロックは一度も作ることが出来なかった。

 もしかして、俺しか造れないヤツじゃね?

 なんかカッコイイんですけど!?

 それからいろいろと試してみた。

 それで何個か解る事が出来た。

 一つは、俺にしか作れない事。

 二つ目は、龍鱗の守りは俺が触ると消える事。

 三つ目は、一日に二回しか出せない事だ。

 まだ解らない事ばかりだが、ひとまずは良しとした。

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