最強の壁!その名は?
「……」
案が無くなったのかマリスは黙り込む。
重ねるっていう案は良いんだがな〜
重ねるね〜重ねる、重ねる。…かさねる。
…あっ!
いい案を思いつく事ができ、マリスに提案してみる事にした。
「なー、マリス。壁に使った硬質化を更に重ねて強化するのはどうだろうか?」
「カイ。そんな事言ってどうする。
リーダーはカイだろ?お前がしたい様にすれば良い。俺はそのサポートをするだけだ。」
「…マリス」
感動して涙が出そうだ。
「まぁ失敗しても責任は取らないけどね」
イタズラっぽく笑う。
さっきの感動を返せ!
でも、この難問の打開策を見つけることが出来た。
試しに、俺の案が上手く行くか実験してみた。
本番で失敗するのは嫌だしな。
高速造壁で泥の壁を作り、硬質化をのせる。ここまではさっきと同じだ。
ここからが本題だ。硬質化した壁に更に、硬質化をかける。すると、白かった壁が少し黒っぽくなった。それにさっきよりも少しだが堅くなった。
次から次へと硬質化を上乗せしていく、する度に壁の色は白から黒へと変色していく。
もう何回目かの上乗せか分からない程やった。色も真っ黒だ。
最期にもう一回硬質化をかけた。
その時、突如壁が強い光を放ち、目を塞ぐ。
強い光は徐々に弱まり消えた。
光が消え目を開くと目の前には漆黒で波がかった模様の壁あった。
俺は、壁の性質を調べるため鑑定スキルを使用した。
鑑定結果は、『???』だった。
コンクリートでもなければ岩でも無い、それどころか地球に存在するのか分からない。
正体不明の物質だった。
漆黒の壁を触ってると身体に何かが入り込んだ感覚がした。
ステータスを見るとパラメータは変化は何も起こってなかった。
スキルを見ても何も付け加わったものも無い。
最近、付け加わった魔法欄を見ると底には、高速造壁と硬質化の他に…
―龍鱗の守り(ドラゴンスケイルガード)
新しい魔法が付け加われていた。
多分、コレの名前だろう。
「やったな…カイ」
「あぁ、謎な事が色々あるが、これでリベンジだ!」
「おう!」
マッドリザードの元へ向かった。
マッドリザードは、さっきよりも被害を拡大していた。
早く止めないと。
俺は、魔法陣を展開して龍鱗の守りを出す。
―黒き魔よ、全てを支配せし龍よ、我らの盾となりて、この世の真に偽りを!
マッドリザードは気付き突進をしてくる。
さっきと同様、最初に突進して来た数匹は突進の衝撃で死んでいった。
残った数匹はスタミナが無くなるのを待ち、スタミナがなくなったモノからマリスの草縄で安全な所まで引きずり二人で仕留める作戦でいった。
しかし、草縄でマッドリザードを引っ張って来たが元気なマッドリザード達に容赦無く踏みつぶされ仕留める必要なく死んでいるのが多く。
俺達の手で仕留めたのは最後の三匹だけだった。
素材採取をマリスに頼み、俺は龍鱗の守りを見に行った。
マッドリザード達が突進していた面を見ると傷一つ付いてなく、それどころか汚れてすらいなかった。
触れてみるとそれは、蒸発したかのように空気中に消滅した。
もう一度出そうとするが魔法陣すら展開することが出来なかった。
何なんだ…この魔法は…
「おーい。帰ろーぜー」
後ろを振り返ると素材採取を終わらせたマリスは俺に手を振っていた。
マリスの背中には満杯になった袋を背をっていた。
入れ過ぎだろ…それ。絶対に半分持ってとか言い出すだろ。
マリスのもとに駆け寄る。
「大丈夫なのか?後から半分持ってと言っても嫌だからな?」
「大丈夫。大丈夫。まだ軽いから。」
そんな大量に入っていて軽いって凄いな。
「あと、あっちがカイの分だから」
「?」
…俺の分?
マリスの目線を辿っていくとマリスが背負っている物よりも二倍程大きい袋が置いてあった。
「よし、帰るか」
ちくしょー!まさか俺の分まで用意されていたとは思わなかった。
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