第4章 レインボーストーリーズ 前編
六郭星展望台 (虹谷アヤ視点)
虹谷アヤ
「見つけたわ。…………十森さん。」
十森
「……………………。」
虹谷アヤ
「悩みに悩んだ、志奈たちの両親は無理やりにでも犯人を見つけるためにただの高校の交流会のあと、無理を言ってこの…………六郭星学園を作った。」
虹谷サイ
「志奈たちの印税も多少は使ったが、なんとかこの学園は創設された。」
十森
「……………………。」
虹谷サイ
「けれど、犯人はいなかった。」
虹谷アヤ
「ええ。彼らは犯人じゃない。」
十森
「……………………。」
虹谷サイ
「僕たちは思ったんだ。この学園に犯人がいない。だとしたらどこにいる…………?」
虹谷アヤ
「学園には様々な人がいる。モデルやクイズプレイヤーが。」
虹谷サイ
「そのクイズプレイヤーと同じ高校に入り、合併する前に転校した人物がいた。」
虹谷アヤ
「その人物が犯人。この獣の計画と志奈と莉緒を重体に陥れた…………。」
虹谷サイ
「僕たちは今から…………確保する。」
すると、スマホの着信が鳴る。
虹谷サイ
「はい…………。わかりました。」
十森
「……………………。」
虹谷サイ
「彼らは無事に保護されました。」
虹谷アヤ
「つまり、犯行は失敗に終わった。そう言うことです。」
虹谷サイ
「では…………確保させていただきます。」
十森
「…………先ほどからおっしゃっていることが…………。」
虹谷アヤ
「動かないで! 大人しくしなさい!!」
そして、僕は麻酔銃を突きつけ…………発砲した。
虹谷サイ
「お前がな!! 千葛!!」
麻酔銃は千葛に命中する。
千葛
「なっ…………何故…………わかった…………の…………。」
千葛は意識を失う。
十森
「ああ! 千葛ちゃん!! 何をするんですか!!」
虹谷サイ
「落ち着いて。十森さん。彼女は犯人なんだ。」
十森
「犯人…………? あの、何が何だか…………?」
虹谷アヤ
「まあ、詳しくは事情聴取とかをするので…………。」
しばらくして、中井さんがやって来る。
中井雄也
「いやいや、すまない。これで何もかも解決だね。」
するとそこにゲームマンのレッドがやって来た。
レッド
「はっはっはっ。…………無事に彼らを保護しました。どういう訳か彼ら、獣の痕がなくなっているんです。」
虹谷アヤ
「そうですか…………。それにはやっぱりあれがありましたか?」
レッド
「ああ。この楽譜ですか?」
レッドは楽譜を取り出す。
虹谷サイ
「これで…………彼らは元通りになったわけだ。この曲を来川医療センターで流してください。」
中井雄也
「ああ。わかった。」
虹谷アヤ
「それで…………彼らはどうしますか?」
中井雄也
「もちろん医療センターで検査してもらう。」
虹谷サイ
「そうですね…………けど、まだ志奈と莉緒が…………。」
中井雄也
「ああ…………。」
肝心な志奈と莉緒が目覚めていない。彼女たちが目覚めないと…………。
虹谷アヤ
「…………ひとまず、来川医療センターへ行きましょう。」
虹谷サイ
「ああ。」
私たちは来川医療センターに向かう。
来川医療センター (虹谷サイ視点)
来川医療センターに着いた僕たちは彼らが演奏をした曲のデータを閉鎖病棟で流した。
獣
「ぐおおおおおお…………。」
獣たちはみなさん元の姿に戻った。
虹谷サイ
「すごい…………これが、志奈と莉緒たちのアイディア…………。」
虹谷アヤ
「ええ…………この曲をアレンジした彼らもすごいわ!」
男性
「あれ…………? 俺たち…………どうしていたんだ?」
女性
「お、思い出せない…………。一体、今の今まで何を…………?」
元の姿に戻った人たちの姿を見て、来川医師は驚いていた。
来川医師
「不思議だ…………音楽の可能性は無限大なんですね。」
中井雄也
「ああ。…………それにしても、木沢と内野たちが戻って良かった…………。アカリもタスクも喜ぶだろう。」
来川医師
「土原くんのご両親も無事みたいですね。本当に…………良かった…………。」
僕たちはようやく肩の荷が下りたような気がした。
けど…………志奈と莉緒は…………。
虹谷アヤ
「大丈夫。卒業式前までには…………。」
虹谷サイ
「…………そうだな。奇跡はまだ終わらない。卒業式まで待とうか。」
虹谷アヤ
「ええ。」
僕たちは今後何をするか…………決まっていた。
数ヶ月後…………僕たちはある人物たちのところにあるものを渡した。




