第3章 ゴールドストーリー 後編
名雲メイ
「あの…………Uプロジェクトって?」
柊木くんの方向に視線が集まる。
古金ミカ
「アイ…………。」
柊木アイ
「ごめん…………。僕も名前しか知らないんだ…………。けど、まさか…………こんなことになるなんて…………!」
春井リカコ
「…………こうなったからには仕方ないわ。それよりも…………みんな思い出したんでしょう?」
笹野ユリ
「…………莉緒と志奈。あの2人をね。」
雪谷マコト
「はい。特に志奈は…………愛を誓った…………。」
内野タスク
「みなさん…………それぞれの形で愛し合ったんですね。」
柚木アイラ
「おそらくは…………彼女たちにも何か色々なことがあったんでしょう。」
小鳥遊カルマ
「ん…………なんだ?」
小鳥遊くんがポケットを触ると何かが入っていたのか、ポケットを探る。
中身を取り出す。ポケットの中身は楽譜だった。
小鳥遊カルマ
「楽譜…………この楽譜は志奈と作った曲…………。」
全員がポケットの中を探すと、それぞれ志奈や莉緒と書いたであろう楽譜があった。
浅越ハルト
「それぞれ曲を作っていたんだな。志奈…………。」
木沢アカリ
「そうだね。莉緒と作った曲…………。」
月川タクト
「……………………この楽譜たちのアイディアをまとめて1曲にすれば、何か起こるんじゃないか?」
来川ナナ
「まさか…………。でも、不思議ね…………あり得るかもしれないって信じてしまうかも。」
霧宮ナツハ
「じゃあ…………書きましょう。楽譜を。」
みんなが頷く。僕も協力をする。
六郭星学園 音楽室 (虹谷サイ視点)
虹谷サイ
「……………………。」
獣を探したが見つからない。けれど、あの方々のおかげで、色々とわかったことがある。
虹谷アヤ
「サイ。」
虹谷サイ
「ああ…………あの誤見は…………。」
すると、サイレンが鳴る。
虹谷アヤ
「行きましょう。」
虹谷サイ
「ああ。みんなが待っている。」
六郭星学園 中庭
先生が獣を檻へと誘導させ、檻に閉じ込めた。
虹谷アヤ
「よし…………。」
ひとまずは安全は確保された。僕たちは辺りを見渡す。
虹谷サイ
「あれは…………?」
見覚えのある姿が見えた。やっぱり…………。
虹谷アヤ
「サイ。見つかったのね。」
虹谷サイ
「ああ。おそらく…………多分、あいつが志奈と莉緒を…………。」
虹谷アヤ
「やっぱり…………。」
虹谷サイ
「誤見は…………亡くなった2人と捕獲した警官に加えて…………もう1人いる。」
虹谷アヤ
「あいつが…………2人を?」
虹谷サイ
「そうだ。あいつを追いかけるぞ。」
虹谷アヤ
「ええ。」
僕たちはあいつを追いかける。
柊木家 地下 (月川タクト視点)
全員が何とか意識を保とうとしている中で、俺たちはひたすらに楽曲を作っていた。
月川タクト
「ここはこうじゃないか?」
柊木アイ
「うん…………。」
星野シキア
「なんとかなるかしら?」
古金ミカ
「だったら…………。」
来川ナナ
「ええ…………。」
霧宮ナツハ
「それじゃあ…………。」
美園エリカ
「ふふふ…………腕がうずくわ!」
櫻井シオン
「莉緒…………。」
風亥ノクア
「違う…………ここはこうだよ。」
小鳥遊カルマ
「いや、ここはこうだ。」
浅越ハルト
「おい。喧嘩はやめろ。」
全員が真剣に楽曲作成に臨んでいる。
秋葉サヤ
「ふぅ…………。」
錦戸アケミ
「大丈夫?」
水崎アサヒ
「無理はしないでくれ。私たちがいる。」
雪谷マコト
「はい。ここまでくればあとは完成です。」
綿垣キョウゴ
「ああ。」
土原ガク
「……………………。」
いつになく、陽気な彼も真剣だ。
柚木アイラ
「これで…………完成ですね。」
笹野ユリ
「ええ。これで…………何かが変わるはず。」
三蜂レンカ
「お願い…………。」
崎盾ジュン
「早速、データをインプットしないと…………!」
中神シンジ
「急げ。モタモタしている場合じゃない。」
伊剣タイガ
「わかっている。」
作曲した楽曲のデータを端末にインプットする。
木沢アカリ
「さあ! 早速、聞いてみましょう!」
早速楽曲を聞いてみる。
冬原マイカ
「妙だねぇ…………。何も起こらない…………。」
夢野マナカ
「何か…………足りない…………?」
内野タスク
「足りないって…………何がですか?」
そのとき、物音が棚の方からする。
不知火カイル
「…………まさか…………!?」
根村ユウタ
「彼の…………楽譜も…………必要…………?」
春井リカコ
「急いで物をどかしましょう。」
物をどかし、棚のを開ける。
暴れることなく、落ち着いた様子が見れた。
浦川アイク
「失礼する。」
ポケットの中身を調べる。やはり楽譜があった。
俺たちは急いで棚を閉じ、物で棚を封じる。
名雲メイ
「彼の…………想いも…………入れないと。」
薮本マサキ
「そうだね。…………直そう。」
みんなで改めて、楽曲を修正する。
夏目ホノカ
「できました…………。インプットも完了です。」
初杉ジロウ
「じゃあ…………聞くよ。」
俺たちは作った楽曲を聞いてみる。




