第3章 ゴールドストーリー 前編
(中神シンジ視点)
中神シンジ
「伊剣…………。」
伊剣タイガ
「……………………。」
崎盾ジュン
「タイガ…………今回ばかりはさすがに…………。」
伊剣タイガ
「…………わかっている。…………どうしてこんなことに…………!!」
伊剣は珍しく、けわしい顔をしている。それもそうだ、行方不明の人物が何人もいるからだ。
(崎盾ジュン視点)
行方不明になった人物たちは一体どこに…………?
僕はあることを思い出した。…………音楽…………。
崎盾ジュン
「音楽…………音楽を演奏したら思い出すんじゃないかな?」
2人は僕を見つめる。不思議そうな顔で。
伊剣タイガ
「音楽…………ああ。確かに彼が言っていたな。」
中神シンジ
「それがなんだ。あいつが言っていただけで…………。」
伊剣タイガ
「そんなことない。一度だけでもいい。演奏してみようじゃないか。」
中神シンジ
「……………………。」
シンジは戸惑っている。そのとき、裏庭から音楽が聞こえる。
六郭星学園 裏庭 (来川ナナ視点)
裏庭に行くと案の定、シキアがいた。こんなところで何をしているのか…………?
古金ミカ
「へぇー。シキアっちょはこんなところで演奏していたのね。」
星野シキア
「ええ…………。ここは私の憩いの場なの。こんな形でバレるとはね。」
来川ナナ
「それもそうよ、2日もこんなところに入り浸っているもの。気づくに決まっているじゃない。」
星野シキア
「それもそうね。…………タクトのやつ、こんな楽曲を残すなんて…………。」
古金ミカ
「……………………。」
来川ナナ
「ねえ。その曲…………私たちにも聞かせてくれない?」
星野シキア
「この曲を…………?」
古金ミカ
「名案ですな! この曲…………聞いてみましょう!」
来川ナナ
「ええ!」
星野シキア
「そうね…………。良いわ。じゃあ…………。」
シキアは合図を出して、シキアは演奏を始める。
演奏が終わる。そして…………。
古金ミカ
「莉緒っち…………。」
星野シキア
「ええ。何で思い出せなかったのかしら…………。」
来川ナナ
「ええ。莉緒…………。」
私たちは思い出した。莉緒のことを。
星野シキア
「探しましょう。みんなも。」
来川ナナ
「ええ。急いで…………。きゃあ!!」
背中に何かが刺さる。シキアもミカも何かが刺さり、意識を失う。
来川ナナ
「一体…………誰…………が…………。」
私は意識を失う。
??
「あれは…………?」
六郭星学園 Fクラス教室 (三蜂レンカ視点)
三蜂レンカ
「…………どうしてこんなことになったのかしら。」
私とアイラとユリで委員長会議を開く。
柚木アイラ
「一体…………何が起きているんですかね…………?」
笹野ユリ
「そうね…………。」
ユリも何も思い浮かばない。きっかけとしては…………音楽…………音楽?
(笹野ユリ視点)
音楽…………月川くんの言っていた、音楽が気になる。
笹野ユリ
「演奏してみないかしら…………?」
三蜂レンカ
「同意見ね。ただ、どうも彼の意見と言うのが気に入らないかもしれないけど。」
柚木アイラ
「演奏…………?」
アイラは思いついていなかったみたいだ。
(柚木アイラ視点)
柚木アイラ
「ここでは演奏はできませんが…………この端末に音のインプットはできるはずです。」
笹野ユリ
「それにしましょう。何か…………思い出す…………はず。」
三蜂レンカ
「ええ。…………インプットするわよ!」
私たちは演奏を端末に入力し、音源を聞いてみる。
柚木アイラ
「ああ…………莉緒…………くん…………!」
笹野ユリ
「ええ。思い出したわ! なんで思い出せなかったのかしら…………。」
三蜂レンカ
「わからない…………けど…………莉緒となら…………信じても良いかもしれない。」
笹野ユリ
「ええ。行きましょう。探しに!」
柚木アイラ
「はい!」
私たちは音楽室に向かう。
六郭星学園 音楽室 (伊剣タイガ視点)
伊剣タイガ
「ジュン。シンジ。…………とにかく演奏をしてみるぞ。」
中神シンジ
「わかった。…………1回だけだ。」
崎盾ジュン
「それで大丈夫。…………1回でわかるはずだから。」
伊剣タイガ
「それじゃあ…………。」
私たちは演奏を始める。
演奏が終わり、私たちの想いは1つになった。…………志奈。
中神シンジ
「ああ…………志奈…………志奈…………!!」
崎盾ジュン
「どうして…………思い出せなかったんだろう。自分が悔しいよ。」
音楽室に、三蜂たちもやって来る。
三蜂レンカ
「タイガ…………。」
伊剣タイガ
「その様子だと、三蜂たちも思い出したんだな。」
笹野ユリ
「ええ…………。」
伊剣タイガ
「探そう。あの姉弟を…………。」
そう言うと、次々とみんなが倒れていく。みんなの身体に何かが刺さっている。
伊剣タイガ
「これは…………一体…………!?」
そして僕の身体にも何かが刺さり、意識を失う。




